名古屋大学などのチームは2015年9月26日、東京電力福島第1原発の2号機について、核燃料の70%以上が溶融している可能性があると発表した。複数の主要メディアが報じた。
発表を行ったのは、大阪市内で開かれた日本物理学会の大会。
研究チームは、素粒子の一種である「ミュー粒子」に着目した。ミュー粒子は、コンクリートなどを通り抜けられるが、核燃料は通り抜けにくい性質を持つ。それを応用して、14年春から「ミュー粒子」の量などを観測したところ、2号機炉心にあるはずの核燃料がほぼ存在しないとの結果が得られた。