2015年8月にJR東日本の施設で相次いで不審火があった事件で、警視庁は2015年9月15日、自称ミュージシャンの野田伊佐也容疑者(42)を威力業務妨害の疑いで逮捕したと発表した。
野田容疑者のものと思われるSNSには現場で撮影したとみられる写真が複数投稿されていた。「プリタツ」など意味不明な文言のほか、「焼き切る」といった犯行を示唆する書き込みもあった。
「これ焼き切ると下品盗賊150本おじゃん」
JR東日本の施設内では8月に入って不審火が相次いで起きていた。報道などによると野田容疑者は業務妨害の意思はなかったとしながらも、放火したことを認める趣旨の供述をしているという。
野田容疑者は画像投稿SNS「インスタグラム」に現場で撮影したとみられる写真を何度も投稿していた。
8月8日、渋谷区の恵比寿駅近くで燃えたものと似ているケーブルの脇にペットボトルが置かれた写真を投稿。ペットボトルのラベルとふたのメーカーが一致しておらず、偶然捨てられたものとは考えにくい。画像には「プリタツ」、投稿ページには「品川→広町→大崎だけで3点完了。オマ掘だけ停止は1点。TT」と書かれていた。
同日には焦げたペットボトルが見つかった品川変電所と思われる画像を投稿。この時も「プリタツ」と画像に書かれていた。
8月5日には架線の溶けた滑車の上にペットボトルが置かれた写真を投稿し、「これ焼き切ると下品盗賊150本おじゃん。。。ゆうか、そんなカヨワイカヨワイ電化バリアやで。TT」と犯行を示唆する内容が書かれていた。
現場以外にも、JR東の路線図や職員の写真を1日に何度も投稿。鉄道に関して強い思い入れがあったのかもれない。