阿蘇山(熊本県)の噴火が、裁判ウォッチャーとして知られるお笑い芸人・阿曽山大噴火(あそざん・だいふんか)さんに思わぬ影響を及ぼしている。
本人が噴火について言及する前から、ツイッターなどで「芸能活動はできるのか」「芸名が不謹慎と言われないか」といった憶測が飛び出している。
芸名は本名「阿曽」をもじったもので、阿蘇山とは直接関係ない
2015年9月14日、噴火が報じられると「阿曽山大噴火」のワードを含んだツイートが急増した。そのほとんどは、
「芸名が不謹慎とか言われたりするんだろうか...」
「芸能活動はどうなるの?」
と「風評被害」を心配する声だ。
一方、阿曽山大噴火さんがツイッターで最後につぶやいたのは14日深夜。もちろん内容は噴火と無関係だが、阿蘇山噴火後には、
「芸名を『阿曽山沈静化』に改名してください」
といったリプライさえ寄せられている。
阿曽山大噴火という芸名は本名の姓「阿曽」をもじったもので、阿蘇山とは直接関係ない。読み方も「あそさん」(阿蘇山)と「あそざん」(阿曽山)では異なる。しかし、その芸名が火山噴火を連想させるためか、14年以降、全国各地の活火山が噴火するたびに芸名を変えた。
最初の変更は14年9月27日の御嶽山(長野・岐阜県境)噴火がきっかけだった。以後、本名または「阿曽ちゃん」という芸名で出演番組などに登場。15年4月に一度は阿曽山大噴火へ戻したものの、箱根山大涌谷(神奈川県)の火山活動が活発化した5月からは、再び本名や阿曽ちゃんの名前で活動している。こうした様子にネットでは「(芸名が)日本一自然に影響される芸人」という評価も出ている。