お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんがテレビ番組で発した痛烈な言葉がネット上で話題になっている。
2015年8月30日に国会前で行われた安保法制反対・反戦デモについて、「戦争は中国から近付いて来ているわけだから、中国に向かって言わないと」といった趣旨の発言をしたからだ。
「GIVE PIECE」「WAR IS OVER」って何なの?
松本さんが喝采を浴びているのは15年9月6日放送のフジテレビ系情報番組「ワイドナショー」での発言だ。15年8月30日に行われた安保法制反対デモを取り上げ、主催者発表12万人、警察発表3万人規模の人たちが国会前に集結しデモを行ったなどと紹介した。これに関してお笑いタレントの小籔千豊さん(41)が、日本が軍事行動に至るだいぶ手前の集団的自衛権について「ダメだ!」と主張するのは理解できるとしたうえで、
「中国が思いっきりミサイルと軍人をバーッと並べていることについて、デモに参加している人たちはどうお考えですかね、とは思いますね」
と疑問を投げかけた。松本さんはこれを受け、デモをしていた人たちが持っていたプラカード「GIVE PIECE」「WAR IS OVER」「戦争させない」などについて、自分は同じ感情ではない、とした。そして、
「国会に向かって言う事なのかなぁ、という気がしている。むしろ向こう(中国)から近付いて来ているわけやから、戦争は。そっち(中国)に向かって言わないと。国会に向かって言ってたってしょうがないだろう、と思います」
と言い放った。
「国会で決定される事に反対してるのだから国会前でデモやって何が悪い」
ネットでは松本さんの発言について「これって、けっこう大きな爆弾だぜ」などと話題になった。
「完全に正論。戦争反対なら中国にデモしろよ。今すぐ南シナ海から出て行けとかウイグルやチベット人の虐殺を止めろとか命がけでやれ」
「当たり前のことだろ?みたいに言ってる奴いるけど、この当たり前のこと言うコメンテーターがテレビには全くいないんだぜ?恐ろしいだろ」
「戦争反対なのに抗日パレードにはダンマリの左翼w 大体この先日本が戦争する可能性なんて殆んどないのに...」
「本来こういうことは評論家や識者が言わなければならないのに口を噤んでいて、それを松本さんが言ってくれてスッキリした!」
などといった書き込みが多い一方、
「意味分らん事言うなクズ松本。国会で決定される事に反対してるのだから国会前でデモやって何が悪い」
「僕はまったく松ちゃんとは逆の意見ですね。相手に向かって言っても内政干渉と言われかねないし、両国の世論同士がぶつかりあって険悪度が増すと思うんですよ」
などといった反対意見も出ている。
松本さんは15年8月9日放送の「ワイドナショー」でも、東京・渋谷で8月2日に開かれた安保法案に反対する高校生ら5000人のデモに触れ、反対派は反対を唱えるだけで対案を出さない、といった趣旨の持論を展開し、
「このままでいいと思っているのであれば、完全に平和ボケ」「(対案を出さないのは)ズルいと思うなぁ」
などと疑問を投げかけていた。