佐野氏が教授を務める多摩美大も「ダンマリ」・・・
そうしたなか、佐野研二郎氏の母校で、教授を務める多摩美術大学も「佐野先生の件に関しては、一切コメントをしないという方針が決まりました」と話す。学内の話し合いで、そう決まったようだ。
いずれにしても、周囲を含め「ダンマリ」を決め込むとなると、佐野氏自身からの釈明は今後、聞かれないことになる。
こうした佐野氏側の対応について、企業アナリストの大関暁夫氏は「企業広報の不祥事対応として、一番やってはいけないことですね」と、手厳しい。
大関氏は「広報対応でやってはいけないことは、『逃げ』と『怒り』」という。「そもそもは会見の対応が不十分で、きちんと説明していないために疑問が残り、メディアに追いかけられているのですが、そのことを自覚していません。(9月1日の)文書も『メディアが悪い』と、逆切れとも受け取られかねない文言があって、彼の中に怒りがあることがうかがえます」と指摘する。
記者会見は開かず、電話やメールも通じず、外部からの「声」を一切遮断してしまおうといった佐野氏の姿勢に、大関氏は「まだ間に合うと思いますよ。きちんと会見を開いて、事実は事実として伝え、謝罪すべきところは謝罪しないと」と諭す。