伊藤忠、シェールガス事業から撤退 1ドルで売却

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   伊藤忠商事が、米国でのシェールガス事業から撤退した。日本経済新聞などが2015年6月24日付で報じた。同社は、米国で石油・ガス開発を手がけるサムソン・リソーシズの株式25%を保有していたが、6月に同社へ1ドルで売却した。ガスや原油の価格が下落し、現在のガス価格では事業の継続がむずかしいと判断した。大手商社がシェールオイル・ガス事業から撤退するのは初めて。

   米サムソン・リソーシズが6月19日に米証券取引委員会に、伊藤忠が保有していたサムソン株すべてを1ドルで買い戻したと報告していた。

   伊藤忠は2011年、米投資ファンドなどと共同でサムソン・リソーシズを買収。約780億円を投じていた。しかし天然ガスの価格下落が響き、伊藤忠は13年3月期からの3年間で、米国でのシェールガス事業に合計で1000億円超の損失を計上していた。

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