アイドルグループが「自民倒しましょう!」 イベント後援した市が大慌て

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   「諸悪の根源、自民党」「本気で自民党を倒しましょう!」。女性アイドルグループ「制服向上委員会」が、出演イベントでこんな政治的な内容の歌を歌っていたとして、神奈川県大和市と市教委がイベントの後援を取り消す方針を示している。

   このイベント「若者と国家―自分で考える集団的自衛権」は、大和市保健福祉センターで2015年6月13日に行われた。

  • 歌の内容が波紋呼ぶ(記事のイベントではありません)
    歌の内容が波紋呼ぶ(記事のイベントではありません)
  • 歌の内容が波紋呼ぶ(記事のイベントではありません)

「大きな態度の安倍総理」などと揶揄する内容

   主催者は、憲法9条改正に反対している市民団体「憲法九条やまとの会」だ。イベントでは、防衛官僚出身の柳澤協二さんが安保関連法案などについて講演した後、制服向上委員会のメンバーがグループの歌を披露した。

   報道などによると、メンバーは、脱原発や米軍基地移設反対などをテーマにした5曲を歌った。替え歌にしたケースもあり、前出のフレーズのほか、「大きな態度の安倍総理」などと自民党や安倍晋三首相を名指しで揶揄する内容だった。

   制服向上委員会は、1992年に結成され、活動の一時中断を経て、最近は、「ダッ!ダッ!脱原発の歌」など政治的主張を盛り込んだ歌も多い。この曲も、イベントで歌われていた。

   大和市の国際・男女共同参画課によると、担当者がこのイベントを見て、特定政党を批判・揶揄するのは後援の基準には合わないと判断し、事後に取り消す方向になった。イベントの数日後には、自民党市議からも「自治体が後援するのはどうなのか」と抗議が来ていた。

   市の方針が地元紙などで6月24日に報じられると、ネット上では、様々な意見の書き込みがあった。

   取り消し方針に反対する声もあり、「言いたいことも言わせない、臭いものに蓋」「中高生に批判されたくらいで自民党も余裕がないな?」といった意見があった。

姉妹サイト