元プロゴルファー古閑美保さん(32)には貯金が5億円あるという話があり、本当かどうか話題になっていた。そうした中で古閑さんは「それ以上あります」とテレビ番組で明かした。
いったい女子プロゴルファーの収入のカラクリはどうなっているのだろうか。
賞金額5000万円でも「ちょっとかわいかったら1億円」
古閑さんの貯金額が話題になり始めたのは2014年3月24日放送のテレビ番組がきっかけだ。「両親との約束で賞金には一切手をつけていない」と語り、スポーツ紙などに「貯金は5億6千万円強」といった見出しが踊った。生涯獲得賞金が5億6834万円から推測した数字だった。
古閑さんは2015年6月21日放送のTBS系番組「旅ずきんちゃん」に出演し、生涯獲得賞金だけから貯金額を推測するのはおかしい、と語った。国内女子ツアー年間賞金ランキング20位の獲得賞金額は5000万円程度だが、
「ちょっとかわいかったら1億円くらい行きます」
というのだ。どうしてそうなるのか。賞金以外にスポンサー料、所属契約金、CM出演などの収入があるからで、これが賞金の倍以上になることもあるという。スポンサー料というのは文字通り選手をバックアップする企業から支払われるもの。スポンサーは選手のウエアやバックにロゴの入ったステッカーを張ってもらい宣伝に使ったり、選手の名前が付いた商品を発売したりする。所属契約金というのは選手がゴルフ場や企業に所属する際に支払われる。ランキングや人気が上がるとその金額は大きくなり、宮里美香選手は11年に「NTTぷらら」と所属契約を結んだ際の推定金額が3年で9000万円。松山英樹選手が13年にダンロップスポーツと用品使用契約を結んだ時の契約金は年3億円。石川遼選手がキャロウェイと用具使用契約を結ぶ交渉をおこなった時には、「年間7億円の複数年契約」などと報道された。