神戸連続児童殺傷事件を起こした「元少年A」(32)の手記「絶歌」(太田出版)の出版をうけ、殺害された土師淳君(当時11歳)の父、守さん(59)と代理弁護士が、同出版社に2015年6月12日付で抗議文を送ったことが13日、分かった。
神戸新聞など各紙が伝えた。抗議文では、事件から18年を経て徐々に平穏な生活を取り戻しつつあった遺族にとって、手記は「遺族の人格権を侵害し、重大な2次被害を与えるもの」であるとして、速やかに本を回収するよう求めている。
また、出版、表現の自由は無制約ではなく、「他者の権利・利益を侵害することは許されない」と同出版社を強く非難している。