「報道が真実なら正直に話してほしい」 油まき容疑の宗教団体幹部の家族が訴え

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   神社や寺に油がまかれた事件で逮捕状が出た米ニューヨーク在住の宗教団体幹部の男(52)は、ユーチューブに上げた動画などで「油を注いで清めた」などと話していた。しかし、男は、テレビ局の取材に対し、関与を否定している模様だ。

   「ハレルヤ、感謝します」。2013年7月6日の動画では、男は、早口ながらも穏やかな表情で話し始める。

  • 講演では「油まき」を告白したが…
    講演では「油まき」を告白したが…
  • 講演では「油まき」を告白したが…

「油で清め、日本人の心を古い慣習から解放する」

   この日は、男がこの年5月に東京都内で設立した活動団体の決起集会が開かれたようで、集まった人々を前に講演をしていた。

   講演では、震災直前に東京へ向かう飛行機に乗っていたと明かし、その理由として、聖霊から「日本に戻りなさい」とお告げを受けたからだと主張した。機内では、鳥居が揺らいで倒れるのを見たとし、地震が起きる2時間前に予言があったとした。その後、震災で倒れた鹿島神宮(茨城県)の鳥居の写真をスクリーンに映し、こう告白した。

「そのとき悟ったのは、あー、本当に日本の君の首が折れたんだ。アーメン」

   男によると、イエス・キリストが災難を用いて敵を裁いたというのだ。

   こうした動画は、活動団体のホームページ上で紹介されており、日本の社寺には悪霊や呪いが憑いているとして、「油を注いで清めた」などと犯行をにおわす発言を繰り返していた。集まった人々には、「油で清め、日本人の心を古い慣習から解放する」「仏像など徹底的に偶像を破壊して下さい」などと過激な呼びかけもしていた。

   動画などによると、男は、東京都出身で、17歳のときに韓国系牧師が創立した都内の教会で洗礼を受け、キリスト教徒になった。高校卒業後に、神の導きを受けたとして、アメリカで医師を目指して州立大学医学部に進学した。その後、ニューヨークで産婦人科医となり、子宮内膜症、不妊症の専門医としては全米トップレベルと認められたとうたっている。

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