愛知県名古屋市の東山動植物園に、まるで映画スターのような「イケメン」ゴリラがいると話題になっている。SNSなどを通して写真が拡散され、それを見た人たちから驚きの声が挙がっている。
名前は「シャバーニ」、18歳のオスだ。地元の常連客にとってイケメンぶりは有名だったようだが、実は「シャバーニ」の兄が上野動物園にいる。こちらもイケメンとして有名で、開園と同時に他の動物には目もくれずゴリラ舎に走っていく女性も多いのだという。
「カメラ目線の流し目がステキだ」
話題沸騰のイケメン、ニシローランドゴリラ「シャバーニ」は1996年10月20日にオランダで生まれ、07年6月27日、東山動植物園に来園するまでオーストラリアのタロンガ動物園で暮らした。現在は2頭の妻と2頭の子供の群れのリーダーだ。ネット上に出回っている写真には、まるで映画のワンシーンを見ているような決めポーズをしていて、貫禄がある引き締まった表情の中に、厳しさだけでなく、語りかけているような優しさや、物憂げさ、そしてお茶目な様子も垣間見られる。「カメラ目線の流し目がステキだ」という感想もあり、ネットでは、
「惚れてまうやろ」
「東山動物園のゴリラ、めちゃくちゃかっこいいな」
「シャバーニ・・・好みのタイプだなアタシ」
「妻子持ちかよチッ(舌打ち)」
などといった書き込みが大量に出た。
東山動植物園の担当者はジェイキャストに対しこう語った。
「シャバーニがイケメンであることは常連客の間では有名で、今こんなに話題になっていることに常連客は『なんで今更?』と思っているかもしれません」
シャバーニが突然「全国区」になった理由について担当者は、東山動植物園の春イベント(15年3月21日~5月6日)がきっかけだろうとみている。
上野動物園には「歌舞伎役者のような」ゴリラもいた
シャバーニには2頭の子供がいて、うち1頭の子育てに失敗した。人の手で育てた後、群れに返したのが14年11月。元に戻ったことを告知する意味合いもあって春イベントの目玉をゴリラにフューチャーした。それまではなんとなく見ていた来園者がじっくりと観察したところ、シャバーニのイケメンぶりに驚き、写真撮影してSNSで公開した。そんなこんなで、シャバーニが有名になってからは特にカップル客が増えて、「カッコイイ!!」などの声を挙げているという。
担当者の話によれば、上野動物園にシャバーニの兄がいるのだという。さっそく上野動物園に聞くと、「ハオコ」という名前で15年8月に22歳になるという。兄弟のため顔つきがよく似ていて、やはりこちらもイケメンゴリラとして常連客には有名な存在なのだそうだ。女性ファンが多く、開園と同時にカメラを持ってパンダ舎など他の動物には目もくれずに一目散にゴリラ舎を目指して行く。
また、イケメンとしてだけでなく、後ろ姿も絵になるといった評判もある。
ちなみに、担当者によれば、ハオコの前にいたゴリラ「ブルブル」は、「歌舞伎役者のような存在感」として愛されていた。ニシローランドゴリラのオス全部がイケメンと呼ばれるわけではないらしい。