ミュージシャンのGACKTさん(41)が2015年3月30日、パリのホテルビュッフェで露骨な人種差別に遭った、と「ブログマガジン」で明かした。
着席を拒否された席に白人が次々座っていく。気が付くとGACKTさんの周りは、ほぼ中国人と韓国人でパンパン、というあからさまなやり方だった。
自分の周りは「ボクをのぞくとほぼ中国人と韓国人でパンパン」
29日夜、パリにある空港近くのホテルで1泊したGACKTさん。翌朝、朝食を取ろうと1人でホテル内のビュッフェに入った。
自分以外に客はいなかったため入り口近くの席に座ろうとすると、慌てた様子で駆け付けた店員に奥の席へ座るよう促されたという。「ここに座るな・・・みたいな感じ」「外の景色が見たかったボクからしたら入り口の景色が見える席が良かったな・・・とは思ったんだけれどな」と振り返る。
促されるままに奥の席へ座った後、白人客がやってきた。彼らはGACKTさんが着席を拒否された席に次々座っていく。
「あれ? あの席・・・駄目だったんじゃなかったっけな・・・」と不快感をにじませながらもここは静観することに。
次にアジア人客がやってきた。この後、GACKTさんは店員の取った行動に仰天する。
なんと、店員は入り口近くの席に座ろうとした彼らに、自分を指さしながら「そこには座るな、こっちに座れと指示をしてる」。
そして、10分も経たないうちに入ってきた中国人の団体客は「全員がことごとく、奥の席に無理矢理通されて所狭しとドンドン座っていって」、気がつけば自分の周りは「ボクを覗くとほぼ中国人と韓国人でパンパンになった」「もう座席は一杯だ。相席もほぼ出来ない」(原文ママ)という。
アジア人で埋め尽くされたGACKTさん近くの席だが、店員は次に入ってきたアジア人客に、なおも「向こうに座れ」と注意したのだという。
GACKTさんはそんな状況を「ものすごく分かり易い差別だよ。まあ、彼らからしたら差別も区別も大した差はないんだろうが」と分析する。
「むかし、南アフリカのアパルトヘイトやアメリカの奴隷制度があった時代に黒人が入れないBARや店が多々あったり、電車の車両も空いてる白人車両と、ダダ混みの黒人車両の映像を映画では何度も見ていたし、知識としてはもちろん、知っていた」が、「まさか、自分がこんな風にあからさまに差別を受けるとは思っても見なかった」「どの国に行っても、アジア人は未だに差別を受けることがある。昔、20年前にフランスに来た頃はその差別も本当に酷かった。アジア人に対する扱いがあからさまに酷かった。ここ最近になってマシにはなってきていたが。こんな風に未だに残ってるんだな・・・と思うと笑いが止まらなくてな」と驚きを隠せない様子で綴っている。