「和民」10年ぶり値下げ、300円未満の料理を4割に倍増

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   居酒屋大手のワタミは、主力の「和民」や「わたみん家」「坐・和民」でメニューを見直し値下げすることを、2015年3月5日に明らかにした。1皿あたりの単価を引き下げ、より利用しやすい価格に設定した。メニュー価格を全体的に引き下げるのは、約10年ぶり。

   具体的には、「和民」では、現在490円のビールを1割弱下げて450円に、450円のハイボールは3割強下げて290円にするほか、メニュー構成も300円未満の商品を現行の2割から4割と倍増し、より注文しやすくする(いずれも、税別価格)。

   メニュー変更日は、焼き鳥がメーンの「わたみん家」が3月19日から。「坐・和民」が4月2日、「和民」が4月9日から。

   ワタミによると、「お客様が『和民』に求めていることは、『安くて美味しい』ということで、高品質や素材感という専門性を兼ね備えた商品やボリュームについては来店動機のきっかけとなる要素ではありませんでした」とし、消費増税に伴い客層の拡大を狙って高めの価格の料理を増やしたことが裏目に出たと分析。また、1皿あたりのボリュームを増やしたことが、結果として注文点数を10%~20%程度減らすことにもなった。

   ワタミは、「商品の原価率はこれまでと比較して1%上昇しましたが、会社全体の生産性を高めることや広告宣伝費を見直すことで吸収していきます。今回のメニュー変更で、バラエティ豊かな商品を、たくさん頼んでも安心の価格で楽しめる、お客様が本来居酒屋チェーンに求めているメニューを実現できるものと考えています」とコメントしている。

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