川崎市の中学1年、上村遼太さん(13)が殺害された事件で、リーダー格の少年(18)が裸で川を泳がせた後にカッターナイフで刺すなどしたと供述を始め、犯行の一端が垣間見えてきた。
その残忍さに疑いはないが、容疑者3人はいずれも未成年だ。司法の場で、少年らにはどういった審判が下されるのだろうか。
供述で明らかになった事件の残忍さ
リーダー格の少年は逮捕直後の黙秘から一転、2015年3月2日から殺害を認める供述を始めたと報じられている。犯行直前に上村さんに服を脱がせて真冬の川で泳がせ、上がったところを17歳の少年が持っていたカッターナイフで切りつけたり刺したりしたという。
背景には過去に暴行した際、上村さんの友人グループに自宅まで押しかけられて謝罪をさせられた経緯があった。この時のことを「チクられた」とうらみ、犯行に及んだと動機を説明している。事件の前には17歳の少年2人と飲酒していたとされ、身勝手な犯行であったことがさらに浮きぼりになった。
ただ、上村さんへの暴行、殺害に関して18歳の少年が17歳の少年2人も関与したとする一方、2人は否定したり、うち1人が止めようと「お前も殺すぞ」と脅されたりしたとし、供述には食い違いがある。また、18歳少年は「取り返しのつかないことをした」と反省するかのような言葉も口にしたという。
いずれにせよ残虐な犯行に憤る人は多く、ネットでは成人が事件を起こした場合と同等の処分を求める声が上がっている。今後は少年らの処分が焦点になりそうだ。