女子プロレス団体・スターダムが2015年2月22日に後楽園ホール(東京都文京区)で実施した試合「QUEEN's SHOUT2015~女王たちの叫び~」は、世IV虎(よしこ)選手(21)が安川惡斗(あくと)選手(28)を「顔面崩壊」させる凄惨な展開となった。
安川選手は23日、重傷を負いながらも「母の代筆」という形でブログを更新、その内容に多くの人が心打たれた。
「やられてもやられても必ず起き上がる雑草だからな!」
試合では世IV虎選手が安川選手に「けんかマッチ」を仕掛けた。各種報道によると、開始直後からお互いがノーガードで殴り合う展開となり、徐々にヒートアップ。
馬乗りとなった世IV虎選手に掌底打ちを見舞われた安川選手は、右目を腫らして泣き叫んだという。見かねたレフェリーがセコンドにタオル投入を促して試合は中止、安川選手は都内の病院へ緊急搬送されたという。
同団体のロッシー小川代表は22日、団体のホームページ上に謝罪文を公開し、「(安川選手は)眼の腫れがひどく明日、再検査という事態」と明かした。
一方の安川選手は23日のブログ記事で「てめーら、何度も言うが私のハートは折れてない!私は何度でも立ち上がるやられてもやられても必ず起き上がる雑草だからな!」と気丈に振る舞った。
冒頭、両目が塞がって何も見えないと明かしながらも、ファンに「もう、大丈夫だ!ってそれだけはどうしても伝えたい」と語った。同時に「あんな試合を見せてしまって本当に申し訳ありませんでした」と謝罪、「プロレスを見せたかった」と悔いた。
スターダムへの気遣いも見せ、「スターダムは本来、若手含めてフレッシュで、所属してる選手達は本当に努力家で誰もが明日に向かって輝いてる」「どうか、昨日の試合で、メインだけの感想でスターダム全体を悪く思わないで下さい」と呼びかけている。
そして、ブログの最後で「見えるようになったらまた元気な姿見せてスターダムかき乱してやるからな!だからてめーら待ってろよ!」と復活を誓った。