ロンドンっ子も「とんこつラーメン」うまかっ! 中心部の店には行列も

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   英国・ロンドンで「とんこつラーメン」がブームになっている。

   ロンドン市内の中心部、SOHO地区にはいくつものラーメン店が軒を連ねており、なかでも「とんこつラーメン」は大人気。店には行列ができている。

「金田家」「博多一風堂」が「とんこつバトル」に参戦

ロンドンでは「とんこつラーメン」がブームに(画像は、「kaneda‐Ya London」のフェイスブック)
ロンドンでは「とんこつラーメン」がブームに(画像は、「kaneda‐Ya London」のフェイスブック)

   ロンドンのとんこつラーメン店は、2014年9月に福岡県のとんこつラーメン「金田家(Kanada‐ya)」がSOHO地区のトッテナム・コート・ロードに出店。その1か月後の10月には、力の源カンパニーが「博多一風堂 ロンドン」をオープンするなど相次いだ。しかも、両者の店舗は目と鼻の先。道を挟んだはす向かいでライバル店同士が、その味を競っているというわけだ。

   ロンドンのラーメン人気は2012年ごろから始まったとされる。火付け役といわれるのが「麺屋 一点張」。ピカデリー・サーカスにあって、醤油や味噌もそろえるが、主力は塩ラーメンだ。ロンドンではめずらしい「つけ麺」で参入したのが「SASUKE」。濃いスープと極太麺がからみあう、絶妙な味付けが人気という。

   そうした中で、目を引くのが「とんこつ」の看板。「昇竜 SHORYUU」や、その名のとおり「TONKOTSU」、オーストラリア人のシェフが立ち上げた「ボーン・ダディーズ」などの人気店がそれ。金田屋と一風堂の進出でロンドンの「とんこつバトル」はいよいよ本格化したようだ。

   そんな現地のようすを、テレビ朝日系のANNニュース(2015年2月18日)が「日本のとんこつラーメンがイギリスで大ブームになっています。ロンドン市内のラーメン激戦区には長い行列ができていました」と伝えた。

   金田家にとって、ロンドンは香港に次ぐ海外店。濃厚でクリーミーな味は、地元・福岡でも人気で、その味を日本で3か月みっちりと修業した英国人シェフが受け継いでいる。

   奇麗な白色で泡があるとんこつスープは、シェフが18時間しっかり煮込んで準備。とんこつラーメンは「オリジナル」「もやし」「チャーシュー」の3種類から選べて、麺は細麺。麺の固さも「普通」「固め」「ばりかた」から注文でき、チャーシューやきくらげ、のり、煮卵などもトッピングできる。もちろん、替え玉も。

   インターネットには、ロンドン在住のビジネスマンが、「Kanada‐ya」のプレオープンに出かけ、とんこつラーメンを食べたときのことをブログに書き残していた。

「行ったら少し並んでいて、10分ほど待った。店は1フロアで、すごく小さい(20席強)。チャーシュー麺は売り切れで、トッピングに煮卵を頼んだけど、海苔以外すべて売り切れでした。でも、スープは濃厚で、でも癖がなくおいしい」

と書いている。

ラーメン店の海外進出、166社にも

   一方、「博多一風堂」といえば、いまや日本を代表するラーメンチェーン大手だ。国内に100か店超を展開。海外店も2008年の米ニューヨークを皮切りに、中国や韓国、シンガポールなどに進出。英ロンドンは欧州進出の第1弾だ。

   ロンドンの「とんこつラーメン」ブームについて、インターネットには、

「日本の地域ですら人気のラーメンが違うもんな。国となると相当違うだろうなあ」
「とんこつが受けるのは意外だな。臭い系のものでも、ロンドンに人には許容範囲なのかな」
「あの豚くささがいいんだけどな」
「豚骨でも追い焚きを繰り返す博多とんこつみたいなやつじゃなくて、熊本とんこつみたいにその日限りでスープ使い切る方式だと最近は臭くないとんこつ増えてるからね」

といった、「とんこつスープ」への反響の声が少なくない。

   博多一風堂を運営する力の源カンパニーを支援する海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)によると、海外進出を検討しているラーメン店などの外食業は少なくなく、「常時100件程度ある相談件数のうち、3分の1くらい」と話す。

   また、日本貿易振興機構の調べでは、日本から米国や欧州、アジアをはじめ、海外へ進出しているラーメン店(企業数)は166社(2014年10月17日現在)にものぼる。

   最近の日本食ブームも手伝って、まだまだ増えそうだ。

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