「『速水もこみち』以来の衝撃」――北海道放送(HBC)の女性アナウンサーの名前が今、ちょっとした話題を集めている。
そのアナウンサーとは「金井憧れ」さん。1991年愛知県生まれの23歳で、慶應義塾大学総合政策学部を卒業後の2014年、HBCに入社した新人アナだ。HBC公式ホームページのアナウンサー紹介ページでも「金井憧れ」と表記されている。
「一応、本名です。笑」
金井アナは2015年2月5日放送の情報番組「あさチャン!」(TBS系)に中継で登場。5日に開幕するさっぽろ雪まつりの会場、札幌大通公園(札幌市)から雪で出来た春日大社のオブジェをレポートした。
番組メーンキャスターの夏目三久さんは「素敵なお名前ですね」と前置き、「大通公園には金井憧れアナウンサーがいます、金井さん!」と呼びかけた。スタジオでは「あ、憧れ...!」といったどよめきも起こった。
ツイッターユーザーも「さっぽろ雪まつり」より金井アナの名前に注目した。
「名前に送り仮名をつけるって発想はなかった」
「斬新だなあ」
「すごいな、名前に送り仮名ついてるのか」
という驚きの声や
「ええ名前やねえ」
「優しい文化的な名前だな」
「ほんと素敵な名前」
という賞賛の声など多くの反応が寄せられた。
もっとも、本人は名前の珍しさを自覚しているようで、14年11月20日のブログに、
「(社内で)最近『たそがれちゃん』とか『きまぐれちゃん』とか『ウクレレちゃん』と呼ばれているんです。そう。もはや、『れ』しか残っていません」
とおどけながら書いているほか、TOKYO MXの「大学生アナ」を務めていた大学1年生の頃に局の公式ブログで、
「一応、本名です。笑」
とことわっている。
送り仮名の付いた名前は非常に珍しい
実は、金井アナ以外で珍しい名前を持つ女子アナは全国に存在する。
高知放送(RKC)の高橋生(なる)アナや、山陰中央テレビ(TSK)の奥山れもんアナ、京都放送(KBS)の海平和(なごみ)アナなどが知られているものの、送り仮名の付いた名前は非常に珍しいと思われる。
東京法務局戸籍課は取材に対し、「統計化していないので一般的なものかどうか分からないが、送り仮名のついた名前は特に禁止されていない」と話している。