「晴れ着」でテロに抗議?「呑気だな」「なぜ喪服を着ない」 超党派の「和装振興議員連盟」恒例の記念撮影会が大炎上

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   超党派の国会議員でつくる「和装振興議員連盟」が2015年1月26日、通常国会招集日に撮影会を行った。イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件で緊張が続く中、議連会長の自民党・伊吹文明前衆院議長は時事通信の取材に「国民衣装である着物を着て、国民が一致結束してテロ組織に対応している姿を示す」と語ったという。

   撮影会に参加したのは自民党議員を中心とする約70人。片山さつき参院外交防衛委員長や、金子恵美衆院議員ら女性議員も国会で艶やかな着物姿を披露した。

晴れ着では「抗議」にならない

「晴れ着」に猛ツッコミ(画像はイメージ)
「晴れ着」に猛ツッコミ(画像はイメージ)

   しかし、24日夜には人質の1人、湯川遥菜さん(42)が殺害されたとする画像と音声がインターネット上に公開されたばかり。25日には安倍晋三首相もNHK番組で「(画像と音声の)信ぴょう性は高いと言わざるを得ない」と語っており、予断を許さない状況が続いている。

   このような状況を踏まえてか、ツイッターでは

「和装振興議員連盟の軽薄さをあらわにしたね。それに気付いてないのは本人たちだけ。こんな人たちが議員やってるなんて本当に冗談の世界。馬鹿げてる」
「はあ?議員としてもっとやるべきことあるでしょ!(怒)」
「呑気だな。クソコラの一種か」

と撮影会を批判する声が上がっている。

   和装振興議員連盟は1973年2月に発足した「きもの議員連盟」を前身とし、1976年11月、現在の名称に改められた。

   撮影会は1999年から行われており、通常国会開催日に和装振興議員連盟の議員などが和装で登院する、いわば「恒例行事」だ。

   批判の主な理由として挙げられているのが「晴れ着の着用」。複数メディアの報道を見る限り、議員らの衣装は袴や色の明るい着物で、「晴れ着」に近い。どうやら、多くの人が「晴れ着」を着たまま「テロ組織に対応」と語るチグハグさに憤っているようなのだ。

「晴れ着では『抗議』にならない。何かを祝っているように見える。なぜ喪服を着ないのか?」
「和装ってめっちゃTPOというか、こういうときはこれ、みたいなのが厳しいはずなのに、なんで晴れ着はマズいだろって誰か言わなかったんだ」
「晴れ着で記念撮影はないよね。どう勘違いしたらこうなるのか」

と手厳しい。

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