「愛人リスト」を書いたツイッターアカウントが流出した評論家・岡田斗司夫氏(56)の身辺が依然として騒がしい。
新たに著作の盗作騒動が持ち上がり、一連のスキャンダルを受け、客員教授を務める大学では今後の対応を検討しているという。
竹熊氏「私は舐められたのだと思う」
年末年始にかけて女性とのキスプリクラ画像、愛人リストの流出が相次いだ岡田氏。ブログや動画での釈明に追われ、心労がたたったのか、2015年1月21日に体調不良を訴え、現在は入院中だ。いったんは騒ぎも鎮静化するかと思われた矢先、飛び出したのが著作の盗作疑惑だ。
告発したのは編集者、ライターでマンガ原作者の経験もある竹熊健太郎氏だ。1月23日、自身のツイッターで「岡田斗司夫氏の人間性については18年前から疑問を持っていた」と切り出し、岡田氏の著作「オタク学入門」について、
「これのマンガに関する章の9割が私が彼の東大講義にゲストで出て喋った内容なのだ」
と書いた。
「オタク学入門」は1996年出版(新潮文庫版は2000年出版)。それまでアングラな存在だった「オタク」を一般向けに解説した、岡田氏の代表作と言える1冊だ。
竹熊氏によると、岡田氏は「竹熊さんの代わりに書いてあげた」と言い放ち、「私に校閲までさせようとした」という。腹が立ち、校閲こそ拒否したものの、当時はアニメ製作会社「ガイナックス」創業者の1人として応援していたため、結局は「9割盗作されても彼を許してしまった」。しかし「私も甘かった。結果として、私は舐められたのだと思う」と当時を振り返り、「中途半端に許さず徹底抗議するべきだった」としている。
一方、岡田氏は現在入院中のためか、ツイッターやブログでの反論は今のところない。所属事務所もJ-CASTニュースの取材に対し、「現在、岡田斗司夫に対する取材は全てお断りさせていただいております」と回答した。現段階で盗作があったのかどうかは不透明だ。
客員教授務める大学サイトで顔写真が消えた
また、岡田氏が客員教授を務める大学でも騒動をめぐる余波が出てきたようだ。13年から客員教授を務め、不定期に公開講座などを開催している相愛大学では、教員紹介ページから岡田氏の顔写真が削除された。
担当者によると、削除は意図的なものではなく、原因を確認中だという。ただ、騒動を受け、大学として今後の対応については「現在検討中」だとした。
同じく客員教授として在籍する大阪芸術大学は、J-CASTニュースに対し「取材には一切答えられない」と回答。ただ、日刊ゲンダイ(1月23日付記事)の取材に対して、「現在、事実関係を含め調査中です」とコメントしている。