中東、紛争地のプロフェッショナルがなぜ? あの後藤健二さん、イスラム国に拘束情報に衝撃広がる

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   2015年1月20日、イスラム国とみられる集団によって、湯川遥菜さんと後藤健二さんとみられる日本人2人が人質となった動画がネット上に公開され、日本中に衝撃が走った。日本政府は2人と断定しているわけではないが、公開された映像などからマスコミ各社は両氏と特定している。

   中でも、中東や紛争地の情勢に詳しいフリージャーナリストとしてテレビなどにも出演していた後藤さんが拘束されたことに驚きは大きい。

かつて湯川さんに「経験が足りない」と忠告していたことも

イスラム国が投稿したとみられる動画
イスラム国が投稿したとみられる動画

   後藤さんは1996年に映像通信会社「インデペンデント・プレス」を設立。同社ホームーページによると、紛争や難民、貧困問題などに焦点を当て、世界各地を取材していたという。こうした経験から中東情勢に詳しく、テレビや新聞など、メディアにたびたび登場してイスラム国について解説をしていた。

   湯川さんはすでに14年8月ごろ、シリアでイスラム国に拘束されたことがわかっているが、当時、後藤さんは日本のマスコミの取材を受けて、4月に現地で湯川さんに会っていたことを明かし、

「会った瞬間に、これは(紛争地の)プロフェッショナルではないなと分かりました。経験が足りないし、もっとやるべきこと、覚えることがあるんじゃないかと言ったんです」

と忠告を行ったとコメントしていた。

   また、10月には自身のツイッターでシリア入りを報告。イスラム国に取り囲まれている国境付近の町をレポートする動画を何度も投稿していた。

   いわば、中東のプロフェッショナルとしてメディアで活躍していただけに、今回の拘束にショックは大きい。「湯川さんを助けに行ったんだろうか」「捕まってISの手駒になることは見通せなかったのか」とツイッターには驚きが広がる。

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