異物混入報告が相次ぐマクドナルドで、今度はマックフライポテトに「人の歯」が入っていたというクレームが発覚した。なぜこんな物まで混入していたのかと、驚きの声が上がっている。
「人の歯」混入については、購入客が2014年9月1日のブログですでにその被害を訴えていた。チキンマックナゲットへのビニール片混入が相次いで報じられたため、改めて注目されたらしい。
ポテトを食べたところ、口のなかで「ガリッ」
ブログやTBS系ニュース「JNN」の報道によると、この客は8月26日、大阪府河内長野市内のマクドナルド店舗でドライブスルーを利用し、ビッグマックのセットを購入した。セットのポテトを食べたところ、口のなかで「ガリッ」と音がしたため、慌てて口から出した。すると、人の歯のかけらが入っており、気持ち悪さで吐き気がするなど大変な思いをしたそうだ。この客は、「もし子どもが誤って食べてしまったらほんとうにおおごと」と訴えた。
ブログには、写真もアップされており、虫歯の治療痕がある歯のような形だった。
店に電話をすると、店長が来て、「確かに・・・これは歯ですね」と認めた。店長からは、混入した異物について「フライされていた」と説明を受けた。その結果、日本マクドナルドに検査機関で調べてもらうことになった。しかし、店からは返金もなく、また食べに来るようにセットの無料券1枚を渡されて気分を害したという。この件については、マクドナルドのお客様相談室へ連絡し、店長の上司が後日に謝罪に来たとも明かしたが、「きちんとした結果報告としかるべき謝罪をしていただくまで許せない」と怒っている。
この客はその後、マクドナルドから9月16日付文書を受け取り、年代や部位は特定できないものの、人の歯の破片と判断したと検査結果の説明を受けた。
なお、購入客のブログは1月7日夕現在、諸事情のためとして休止中になっている。
「どういう可能性かは申し上げるべきでない」
「人の歯」混入は、ネット上でどうしてそうなったのかと話題になり、「店員の歯がフライヤーに混入したとかかな」「これは自分の歯じゃねーのか・・・??」「フライされてたから被害者の歯ではない」などと議論になっている。
日本マクドナルドは1月7日、異物混入報告が続く問題で幹部らが記者会見し、「人の歯」混入についても説明した。
会見などによると、ポテトはアメリカの工場で作っているが、従業員は必ずマスクをしており、インタビューでも歯が抜けたケースは見つからなかった。店舗での従業員インタビューでも、歯が抜けたケースはなかったという。検査結果でも、歯を油で揚げていた形跡は見つからず、「どこで混入か判明していない」と述べた。
店長が「フライされていた」と話したと報じられたことについては、「確認したところ、店長は一切言っていないとのことでした」と答えた。
結局、「人の歯」混入の原因は何かと問われると、製造過程や店舗での混入は考え難いとしたうえで、「どういう可能性かは申し上げるべきでないと考えています」とだけ話した。
この日の会見では、福島県郡山市内の店舗で14年12月19日にサンデーチョコレートにプラスチック片が混入し、女児が口の中を切るけがをしたことについては、明確な調査結果を明らかにした。保健所の人が来て、ソフトクリームフリーザーを分解したところ一部破損が分かったというのだ。しかし、青森県三沢市内の店舗で15年1月3日、チキンナゲットにビニール片が混入していたことなど数件の混入報告については、調査中などとして原因不明とするケースが多かった。