セブンイレブンのドーナツ「仁義なき戦い」 見た目が「ミスドそっくり」だが、これは...

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   セブン―イレブンジャパンがドーナツ市場への参入を発表し、一部店舗で先行して商品の販売が始まっている。1個100円の価格設定と、コンビニエンスストア最大手の販売網を武器に本格参戦となれば、業界地図を一気に塗り替える可能性がある。

   現在、国内のドーナツ市場はミスタードーナツが優位に立つ。セブンは、ミスドのヒット商品そっくりのドーナツ投入という「仁義なき戦い」を仕掛ける形だ。

6種類中2種類が品切れで「売り切れることもあります」

よく似ていて、どっちがどっち?
よく似ていて、どっちがどっち?

   東京都心にあるセブンイレブンの店舗。レジ横にある専用ケースの中にドーナツが並ぶ。記者が訪れた2014年12月19日午後には、6種類中2種類が品切れだった。店員に聞くと、「人気は上々です。売り切れることもあります」とのことだった。現在、都内でドーナツを扱っているのは数店舗。大阪や京都などでも既に販売されているが、2015年度中には全国展開の予定だという。

   2014年11月下旬に一部店舗で発売が始まると、インターネット上でも話題となった。ツイッターには、「コーヒー買いに行くついでに食べた」「セブンのドーナツ美味しいといいな」といった書き込みが見られ、どの店舗で売っているか知りたがる人もいた。ドーナツ専門店は近所にないが、コンビニならすぐアクセスできるので手に入れやすいからだ。

   それにしてもセブンのドーナツは、ミスドの商品と非常によく似ているものが多い。そこで、見た目そっくりの「ペア」をそれぞれの店で購入し、編集部の記者数人で食べ比べてみた。まずセブンの「もちもちスイートリング」とミスドの「ポン・デ・リング」。前者が「もちもちしている」「油が強い印象」、後者が「軽めの食感」「少しパサパサ」との感想が出た。セブンの「チョコオールドファッション」とミスドの「チョコファッション」の比較では、前者が「生地のしっとり感が少ない」「シンプルな味わい」、後者は「しっとりと、ややリッチ(な食感)」「生地の甘みが強くてのどが渇く」という声が聞かれた。

   味や食べごたえの好みは人によって変わるため、どちらが良い、悪いというわけではない。ただ価格は差が明白だ。セブンは一律で1個100円なのに対して、ミスドの場合、例えば「チョコファッション」は税込1個151円となる。さほど味の違いが気にならなければ、100円玉で気軽に買えるという意味ではセブンに軍配が上がりそうだ。

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