不二家ケーキの変色は「2種類のカビ」と発表 きっかけのツイッター投稿、「自演」じゃなかった

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   不二家は、子会社が運営するレストランで販売したショートケーキのスポンジ部分が変色していた問題について、2014年12月26日に2種類のカビが原因だったと発表した。

   今回の問題は、女子高生だというツイッターユーザーが「誕生日にカビ入りケーキって」などとつぶやき写真をアップしたことが始まりで、ペヤング騒動の時期と重なったこともあり、注目を集めた。当初は、投稿者の自作自演ではないかという指摘も出たが、その疑いは晴れた形だ。

第三者機関からの調査結果を報告

   不二家は14年12月17日、「不二家レストラン古河東本町店」で製造・販売した6個の「ショートケーキS」のうち、2個にスポンジの色が変色しているという指摘について、16日に埼玉工場に川口保健所の立ち入り調査があり、当日は指摘された事項はなかったが、引き続き清掃を徹底するように助言されたと、などと発表した(指摘があった旨は15日に発表)。「古河東本町店」には古河保健所の立ち入り検査が15日、16日にあり、原因究明と再発防止策が講じられるまでは「ショートケーキS」の製造中止と回収対策の指導を受けた、とした。原因については、26日の発表で、第三者機関から「クラドスポリウム」と「ワレミア」の両属のカビだったとの報告があった、とした。

   今回の問題は、14年12月13日に女子高生だというツイッターユーザーが、誕生日用に洋菓子メーカー「不二家」の店舗で買ったケーキにカビがついていた、とするつぶやき写真をアップしたことから明らかになった。スポンジとみられる部分に青緑っぽい色の円形の模様がいくつかあり、イチゴにもカビがついていた、という。また、不二家の担当者とのやり取りも書いていて、代わりのケーキと店舗での500円利用券を置いて行ったが「どーにもなりませんよ」と不満を示した。これについてネットの一部では、目立ちたいためにやっている自作自演ではないのか、といった批判も出て、原因ははっきりしないが、このユーザーはツイッターアカウントを閉鎖した。

   今回の発表を受け、ツイッターなどでは不二家に対する批判の声が出ている。中には、2007年に発覚した、消費期限切れの原材料を使っていた問題を指摘し、「ほとぼりがさめたと思って適当な衛生管理に戻ってたんだろうな」「前回の不祥事でさんざん叩かれたのになにも学んでいないね」といった声もあった。不二家の広報室は、12月15日配信のJ-CASTニュース(「誕生祝いケーキにカビ」「コンビニサラダにバッタ」~)記事の取材に対し、07年の問題が発覚してからは、製品管理を強化していると説明している。

   また、不二家の発表のタイミングについて、「クリスマス後に発表ってwww購入者のことなんぞ みじんも思ってないな」と批判する意見もあった。

   不二家の26日の発表によると、発表時点で、ほかの「お客様」からの変色の申し出はなく、カビの発生原因などについては調査中。また、問題となった店舗以外で販売している不二家洋菓子については、「変色のお申し出はいただいておりません」としている。

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