故黒川紀章氏の事務所、民事再生手続き 負債額12億円

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   国際的に著名な建築家の故黒川紀章氏が代表を務めていた「黒川紀章建築都市設計事務所」は、2014年12月15日に東京地方裁判所に民事再生手続きの開始を申し立て、倒産した。負債総額は約12億円。

   同社は1962年4月に黒川氏が創業、68年12月に法人化した建築設計事務所。2007年に黒川氏が亡くなった後は長男の未来夫氏が代表を務めてきたが、受注減に加え、海外の依頼主から設計料が受け取れなかったことなどで財務状況が悪化した。

   企業情報の帝国データバンクによると、黒川氏は国立文楽劇場(大阪府)や国立新美術館(東京都)のほか、海外でもベルリン日独センター(ドイツ)やパシフィックタワー(フランス・パリ)など多くの著名な建築物の設計を手がけ、2005年6月期には年収入高約11億5400万円を計上していた。

   事務所は建設コンサルタントの日本工営が業務を引き継ぐ意向を示しており、契約済みの案件や社員らは日本工営がつくる新会社に移る方向。

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