ホンダは、米国で日本の部品メーカーのタカタ製エアバッグが作動時に破裂して金属片をまき散らす可能性がある問題について、原因究明のために行っている運転席エアバッグの自主的な調査リコールの対象を、これまでの高温多湿地域から全米に拡大する方針を明らかにした。2014年12月3日、下院エネルギー・商業委員会小委員会での公聴会で、北米ホンダのリック・ショステック上級副社長が証言した。
対象地域拡大の理由について、「顧客が懸念を抱いている」としている。
タカタによる運転席エアバッグのテストでは破裂は確認されていないため、リスクがあると判断された場合に行われる正式なリコール(無料の回収・修理)ではなく、自主的な調査リコールで対応する。
ただ、ホンダは高温多湿地域のみで行っている助手席エアバッグの正式なリコールについては、全米規模への拡大を見送った。