民主党は2014年11月14日、幹事会を開き、15年10月に予定されていた消費税率の10%引き上げの先送りを容認する方針を決めた。消費増税は12年の民主党政権時に民主・自民・公明の3党が合意して決定したという経緯があり、民主党からは予定通り増税するように求める声が相次いでいた。
菅義偉官房長官は11月14日夕方の定例会見で、民主党の方針転換について
「驚きましたですよね。予算(委員会)の色々な議論を見た上で、『えーっ!』って感じ。これに尽きます」
「今までの予算委員会での議論なんか見てると、(民主党の方針はこれまでと)まったく違ってるんじゃないでしょうか。総理に対していろんな攻撃したんじゃないですか?」
と述べた。民主党の枝野幸男幹事長が増税先送りを決めた理由を
「安倍政権の経済失政で、多くの国民がさらなる負担税を納得して受けられる状況になくなった」
などと説明したことについては、菅氏は
「自分たちがどういうスタンスでどうしたか、ということを説明することの方が先でしょうね」
とやり返した。