ソウルで行われる反日デモで日の丸が燃やされるのは今となっては「おなじみの光景」だが、さらに過激なパフォーマンスが問題化している。安倍晋三首相と産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(48)のお面をかぶった男性が路上にひざまずいた末に土下座し、周りの人から足蹴にされるという内容だ。
このパフォーマンスは朝鮮日報が日本語版でも報じ、動画をユーチューブの公式チャンネルに掲載している。コメント欄にはパフォーマンスに批判的な声が大半で、日本で問題化している「ヘイトスピーチ」よりも悪質な「ヘイトパフォーマンス」だとする声も出ている。
土下座して足蹴にされた直後に立ち上がって「大韓民国万歳!」と叫ぶ
朝鮮日報によると、パフォーマンスは2014年10月13日午後、ソウル市内で行われた。記事は1分43秒の動画付きだ。動画では、産経新聞に謝罪を求める内容の横断幕の前にお面をかぶった男性2人がひざまずくが、周辺から「おい、何あぐらをかいているんだよ! 土下座しろ!」などとヤジが飛ぶ。2人は踏みつけられながら土下座して許しを請い、それが認められたのか、直後に立ち上がって「大韓民国万歳!」と叫ぶという内容だ。
問題となったコラムが掲載されて以降、産経新聞ソウル支局前では保守派の団体がたびたびデモを行っており、今回のパフォーマンスもその一環だとみられる。
動画はユーチューブの朝鮮日報公式チャンネルに掲載されており、そこに記事からリンクが張られている。ユーチューブのコメント欄には複数の言語で書き込まれており、総じてパフォーマンスには否定的だ。とりわけ日本語のコメントは、パフォーマンスにあきれる内容ばかりだ。
「安倍首相、産経加藤氏へのヘイトパフォーマンス」
「加藤支局長の在宅起訴は南朝鮮による拉致監禁そのもの」
「韓国人がお面をつけてても、一国の総理大臣を足蹴にするって、産経新聞が朝鮮日報記事引用で大統領を侮辱した(と韓国与党とメディアは言っている)より侮辱度ひどくないですか?」
英語でも
「とても文明社会に見えない。日本は、こんな哀れな3級国家の相手をすべきではない」
と、同様だ。