女子高生の部屋に入って二人っきりになる――そんな感覚を味わえるゲームが開発されている。ヘッドマウントディスプレイを装着すると、三次元の空間で、実在するキャラクターとやりとりしているかのように感じられるという。
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアが2014年9月1日に開催した「SCEJA Press Conference 2014」で、デモ映像が公開された。
「キャラが『そこにいる』感じがすごい」
プレイステーション4向けに開発されているバーチャルリアリティシステム「Project Morpheus(プロジェクト モーフィアス)」向けのコンテンツで「サマーレッスン」というタイトルだ。バンダイナムコゲームスで格闘ゲーム「鉄拳」シリーズを手掛ける制作チームが担当している。ヘッドマウントユニットを頭に装着すると360度の方向に3D空間が広がり、音声も3Dオーディオ技術が採用されている。
ディレクターの原田勝弘さんはデモ映像で
「部屋の中にキャラクターが本当に存在しているように見える」「空間にいるプレーヤーをキャラクターがちゃんと認識している」
と特徴を説明した。
ゲーム画面には、勉強机や細々とした小物が置かれた少女のベッドルームが映し出され、胸元が開放的な夏用ブレザーにミニスカート姿のキャラクターが現れる。プレーヤーの視線に合わせて画面が動き、美少女の本棚で探し物をする後姿や、床に落ちたペンを拾う動作などをじっくりと見ることができる。プレーヤーの首の動きで「YES」「NO」を選び、コミュニケーションをとることも可能なようだ。
デモ映像の体験者は、左右を見渡したりグイッと体を前のめりにしたりと、目の前に何かが実在するかのように振る舞い、「距離が近くてドキドキしました」「キャラが『そこにいる』感じがすごい」「もう、ずっとここにいたい」といった感想を述べたという。
原田さんはツイッターで、体験前にネガティブな事を言っていた人が「ごめんなさいこれは凄いです。。」と意見を変えたことがバンナム社内やSCEで何度もあったというエピソードを紹介している。