持ち帰り寿しでおなじみの「小僧寿し」が2014年8月7日、「希望退職者」と「経営方針に関する意見」の募集を行うと発表した。
このところ小僧寿しは「巨額の赤字」「事業の迷走」「社長が会社の口座から個人の口座に入金」など、悪い話題ばかりが目立ってしまっている。ここにきて経営陣からの「お手上げ」宣言ともいえる発表があったことで、ネットユーザーらは総ツッコミだ。
17億円超の赤字予想も
かつては「持ち帰りといえば小僧寿し」といわれるほどの存在で、「小僧~寿っしチェーン♪」という軽快なCMソングでも広く知られていた小僧寿しが「ヤバいのでは?」と話題になったのは、2013年1月までさかのぼる。
45歳以上の正社員を対象に、12年12月末時点の正社員数の3分の1にあたる60人程度の希望退職者を募ると発表した。「そういえば最近店舗見かけないな」「今は回転寿司が人気だもんなぁ」など、時代の変遷を嘆くような声が上がっていた。
13年7月には、商品ラインナップのほぼ半数にあたる41品目の価格を「1円」値下げした。回転寿司チェーンなどで値上げが進む中「『安い』『旨い』『ボリュームがある』にこだわっていきたい」という意図だったようだが、「お得感薄いよ」「1円値下げで消費者の気持ちが動くとは到底思えない」と残念ながら不評だった。
14年2月に発表した13年12月期の連結最終業績予想では、なんと17億2700万円の赤字に。「いよいよ潰れてしまうのか...」と不安が広がった。