「セクハラヤジ」を訴えた塩村文夏都議(35)が、過去にテレビなどでした「金目当て発言」がネット上でバッシングを受けている。誇張された演出の可能性はあるものの、これで女性への支援策を訴えるのは違和感がある、との指摘も出ている。
塩村文夏議員は、2007年に日テレ系のバラエティ番組「恋のから騒ぎ」に連続出演して話題になった。
別れた男性から慰謝料1500万円と告白
5月19日の番組では、「男とタダでは別れない」として、こんなエピソードが紹介された。塩村議員は、付き合っていた男性と別れるときは、いつも「慰謝料」をもらっていたというのだ。
司会の明石家さんまさんが「一番すごい人は、どれくらい渡さはったんや、お金」と聞くと、塩村議員は、悪びれずに「1500万円!」と即答した。これには出演者らから驚きの声が上がり、ゲストの泉谷しげるさんが「お前、詐欺師だな」と苦言を呈したほどだった。
ほかの日の放送でも、交際中の男性に「妊娠をしたが、中絶する気はない」としばらくウソをついたりしたことなども明かしていた。
テレビ以外でも、塩村議員がネット上で「金目当て発言」をしていたと指摘されている。それは、11年5月22日のツイートで、自分より3倍は稼いでいる人と結婚したいと明かしたことだ。臭いがする男性は嫌いだとしており、「理想は誠実な島耕作です」とつぶやいていた。塩村議員は、13年6月に都議会に初当選しており、このときは放送作家などをしていたらしい。
塩村議員は、14年6月18日に初めて一般質問に立ったときは、少子化、晩婚化の中における女性への支援策について都側にただしていた。
週刊誌でも発言を取り上げる動きが
エジプト人タレントのフィフィさんは、ツイッターで塩村文夏議員のことについて取り上げ、「女を武器にしてきた過去の発言をみても、彼女が女性の代表として主張しているのに違和感が」と漏らした。「性差からくる配慮とは別に優遇を求めれば、それは自ら弱さを利用してるも同じ、逆に地位を下げてる」とも言っている。
ブロガーで知られる投資家の山本一郎さんも、ヤフーニュースへの投稿で、「品格の問題があるのではないかと思われても仕方のない経歴や発言を多々テレビ等で行ってきた」と指摘した。そして、「そのような女性が、都議会において受動喫煙や動物擁護はともかく子育て支援の政策についても質問し、セクハラとは別に『貴殿がそのような質問をするのは適切か?』という疑問は抱いてもおかしくはありません」と書いた。
また、週刊誌でも塩村議員のことを取り上げる動きがあり、週刊新潮サイトによると、2014年6月26日発売号では、「慰謝料1500万円」などの話題を取り上げ、「実は女の敵だった」と断じるタイトルを掲げている。
こうした指摘についてどう考えるのか、塩村議員に取材しようとしたが、多忙のためか、事務所などは連絡が付かなかった。