JAL植木社長、整備ミス16件とシステム障害で陳謝

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   日本航空(JAL)の植木義晴社長は2014年6月9日の定例会見で、相次ぐ整備ミスや重量管理システムの不具合について「今回の件を謙虚に受け止めたい」などと陳謝した。

   整備ミスは13年10月から14年5月にかけて計16件発生。整備ミスの内容は、ボーイング777型機のエンジン部品や同767型機の主脚の部品を取り付け忘れるといったもの。運航に直接の支障は出なかったが、異例の頻度だとして国土交通省が原因究明と再発防止を求めていた。JALは5月19~23日の5日間にわたって羽田での整備作業を取りやめ、作業手順の確認を行った。

業務間をつなげる人間相互の関わりが薄くなってきている

整備ミスなどで陳謝する日本航空(JAL)の植木義晴社長(中央)
整備ミスなどで陳謝する日本航空(JAL)の植木義晴社長(中央)

   赤坂祐二整備本部長は、

「ひとつひとつはヒューマンエラーで、それぞれ原因が異なる。全体に共通する背景として、整備業務が高度にシステム化されており、ひとつひとつの業務はしっかり行われている。だが、業務間をつなげていく人間相互のかかわりが薄くなってきている」

などとして整備士間のコミュニケーション不足がミスにつながったとの見方を示した。

   6月5日に起きたシステム障害では、翌日の機材繰りによるものを合わせると国内線178便が欠航した。石関佳志(きよし)IT企画本部長によると、大量のデータが想定外に滞留したのが原因だとみられている。システムを開発したのは独ルフトハンザ航空の100%子会社、「ルフトハンザシステム」で、同社から近日中に修正プログラムが納品される見通しだ。

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