沈没事故謝罪での朴大統領の涙  「演技」による政治ショーなのか 

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   韓国の朴槿恵大統領が、旅客船セウォル号沈没事故に関する国民向け談話を発表し、「事故で適切に対処できなかった最終的責任は大統領である私にある」と公式に謝罪した。

   談話の後半で犠牲者の名前を読み上げる際に涙を流す場面もあり、演技なのかどうかをめぐって韓国ネットでは見方が分かれている。

涙を流したのは今回が初めてではない

   聯合ニュースなどによると朴大統領は2014年5月19日、春秋館(記者会見室)で国民向けの談話を発表し、テレビで全国放送された。「国民の生命と安全の責任を負うべき大統領として、国民の皆様の苦痛に心から謝罪する」と述べた。大統領に就任して以来、国民への談話という形式で直接的に謝罪したのは今回が初だという。

   事故発生直後に海洋警察が行った救助活動について、「積極的に人命救助活動を行ったとしたら、犠牲を大幅に減らすことができた。海洋警察の救助は事実上失敗した」と認めた。そして「苦心の末に海洋警察を解体することに結論を下した」として、海洋警察の救助・救難や海洋警備機能を新設する「国家安全庁」に移すことを明らかにした。

   朴大統領が涙を流したのは談話の最後のあたりだ。他の乗客を助けようと懸命に努力して死亡した檀園高校の犠牲者などの名前を読み上げた。友人を救助ために水の中に飛び込んで亡くなった生徒や、幼い弟に救命胴衣を着せたあとに行方不明になった人を紹介し、「このような方こそ、私たちの時代の真の英雄だと思う」と涙で頬を濡らしながら話した。

   ハンギョレ新聞によると朴大統領が涙を流したのは今回が初めてではない。2004年の盧武鉉前大統領に対する逆風でハンナラ党が大きな危機を迎えていたが、政党代表のテレビ演説で「最後に一度だけ助けてくれ」と泣きながら訴え、議席を確保したという。大統領就任以降も複数回涙を流したことがあった。

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