恒例のAKB48グループの「選抜総選挙」(2014年6月7日開票)の投票開始を直前に控え、芸能メディアの順位予想合戦が本格化してきた。
大島優子さん(25、13年2位)の卒業後、最も注目されるのが2連覇を目指す指原莉乃さん(21、1位)と「まゆゆ」こと渡辺麻友さん(20、3位)の一騎打ちだ。だが、13年総選挙で指原さんの1位を予想した人は皆無だったと言ってよく、想定外のことが起こるのが総選挙の常。思わぬダークホースが出現する可能性もある。
公式ガイドブックはNMB48・山本彩を1位予想
2014年で6回目を迎える総選挙は、過去最多の296人が立候補。「議席」の数も64から80に増えた。投票は、5月21日発売の新曲「ラブラドール・レトリバー」同封の投票券や、ファンクラブサイトなどを通じて行われる。当選者上位16人は「選抜メンバー」として、8月にも発売される新曲に参加できる。
このほど講談社が発売した公式ガイドブックの表紙の最前列中央を飾ったのは大阪・NMB48の山本彩(さやか)さん(20、14位)だ。ガイドブック取材班の「独断予想」の結果を踏まえたもので、取材班では、
「パフォーマンス・ファン対応・グラビア露出、すべてにおいて高い数値をたたき出した。今年の『総選挙』の顔としての期待もこめて1位予想」
と山本さんを激賞している。2位は指原さん、3位は渡辺さんがランクインすると予想した。ただ、この予想は必ずしも一般的なものではないようだ。
ガイドブックにはアイドル評論家の中森明夫さんなど7人の識者が登場し、それぞれの予想を披露している。そのうち4人が渡辺さんの1位を予想。特に中森さんは「アイドルブームの命運は『指原退治』がカギを握る」として、渡辺さんに代表されるような「正統派アイドル」の復権を訴えた。
宮脇咲良、HKTから2人目の選抜入りなるか
一方、日刊スポーツが発行する「AKB48グループ新聞」4月号では、5人の記者が順位を予想。4人が指原さん、1人が渡辺さんの優勝を予想したが、指原さんの優勝を予想した4人全員が2位に渡辺さんがランクインするとみている。かなり僅差になるとみているようだ。
1位以外の選抜メンバーの動向も重大な関心事だ。13年は16人中6人をAKB48以外の地方勢が占めている。14年総選挙は、名古屋・SKE48の松井珠理奈さん(17、6位)や松井玲奈さん(22、7位)が「神7」と呼ばれる上位7人に踏みとどまることが出来るか、福岡・HKT48の宮脇咲良(さくら)さん(16、26位)が指原さん以来の選抜入りを果たせるか、「公式ライバル」乃木坂46から「交換留学」してきている生駒里奈さん(18)がどの程度食い込めるか、といった点が論点になりそうだ。