めちゃイケ「小保方パロディー」大幅修正? 放送中止? 「そのままやったら確実にBPOの対象だな」

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   フジテレビのバラエティ番組「めちゃ×2イケてるッ!」で、理化学研究所・小保方晴子氏の会見パロディーが放送されると予告され、ネット上で批判が巻き起こっている。

   こうした状況を察知したのか、すでに番組サイトからパロディー部分の予告は削除されているが、もし当初内容の放送強行となれば放送倫理・番組向上機構(BPO)の審議対象だな、と関心が高まっている。

コーナーは「タカトシ」に差し替え?

放送が待たれる(画像は「めちゃ×2イケてるッ!」公式サイト)
放送が待たれる(画像は「めちゃ×2イケてるッ!」公式サイト)

   問題になっているのは、2014年5月3日放送予定の「めちゃ×2イケてるッ!」だ。番組公式サイトのオンエア情報には「阿呆方さんが緊急会見涙目で○○はあります」と書かれ、会見を模したセットに座る「阿呆方さん」重盛さと美さん(25)が「~はあります!」と言うたびに思いきり頭を叩かれる、衝撃の予告動画も載せられていた。

   マスコミで頻繁に取り上げられているとはいえ、小保方氏はあくまで一般の研究者だ。また、STAP細胞論文をめぐる論議はまだ最終的な決着がついていない。そんなこともあり、ネットでは「やりすぎ」「人格攻撃だ」などと批判があがった。その後、オンエア情報の記述は「阿呆方さん」から「渦中の女性」に変更。2日夜には予告動画と記述そのものが削除された。フジ側が微妙にトーンダウンし、軌道修正を図りつつある様子がうかがえる。

   さらに、3日朝時点でのオンエア情報には、2日には書かれていなかった「爆笑タカトシ大げんかめちゃギントンで解散結成20年目の大ピンチ」が追記されている。お笑いコンビ「タカアンドトシ」がゲームコーナー「めちゃギントン」にゲスト出演するという意味で、新聞各紙の3日朝刊テレビ欄にも同様に書かれている。批判を受けて放送内容を大幅に変えたのだろうか。

「まゆゆ蹴り」「ほこ×たて」…すねに傷持つフジテレビ

   めちゃイケには「前科」がある。13年8月の「FNS27時間テレビ」では、めちゃイケの人気コーナー「爆烈お父さん」がBPOの審議対象になった。この時は極楽とんぼ・加藤浩次さんが、AKB48・渡辺麻友さんをプロレス技で振り回し、頭部を蹴りつけたことが問題視された。

   その後BPOから出された「考え」は、民間放送連盟の民放連放送基準を根拠に、「これに抵触するものではないかという認識が欠けていたのではないでしょうか」と指摘した。この放送基準にのっとると、今回の「阿呆方さん」は「個人・団体の名誉を傷つけるような取り扱いはしない」(2条)などに抵触しそうだ。

   めちゃイケだけでなく、フジテレビ自身もすねに傷を持つ。13年10月にはバラエティ番組「ほこ×たて」のヤラセ疑惑が判明。BPOで審議され、今年4月に「制作過程に重大な放送倫理違反があった」との意見書が出されたばかりだ。

   「パロディー」が問題になったこともある。03年にはバラエティ番組「ワンナイR&R」が、福岡ダイエーホークス・王貞治監督(当時)の顔の模型を便器内に据えた「王シュレット(おうしゅれっと)」のコントを放送。こちらはBPOの審議対象にはならなかったが、球団から厳重抗議を受け、フジテレビ系列はこの年の日本シリーズ(ホークスが優勝)を中継できなかった。

「マズイと誰も思わなかったのか?」「たかがパロディーなんだから」

   にもかかわらず、あえて「事前予告」までして虎の尾を踏むような今回の番組制作姿勢に、ネットでは批判がうずまいている。

「やっちゃうと確実にBPO案件だな」
「相手は学者で芸人ではないのでこれはマズイと誰も思わなかったのか?」
「アングラサイトでやるような内容を公共の地上波で放送しようとするなんてね」
「確かに重盛さんは小保方さんに似てるけど、やってはいけないだろう」

   もっとも、数は少ないが、「時事ネタ」を笑いに変えようとする番組方針を評価し、擁護するコメントも見られる。

「つうか、それがめちゃイケなんじゃないの?」
「たかだかバラエティの『パロディ』なんだからさぁ…」

   はたして3日夜の放送に「阿呆方さん」は登場するのか。それとも「タカトシ」に枠を奪われるのか。なおタカアンドトシは「ほこ×たて」の司会者だった。

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