約40年間にもわたり博多ラーメンを1杯100円で提供してきた福岡市の「勝龍軒」が、2014年4月28日で閉店する。
福岡出身者にファンは多くネットでは「ええええええええ」「悲しすぎる」といった声が出ている。
氷川きよしやASKAもファンだった
「100円ラーメン」という愛称で親しまれている「勝龍軒」は1969年に開店。1杯70円で提供を始め、その数年後に現在と同じ100円に変更した。消費税導入などがあっても来店客の多くを占める中高生のことを思って価格の維持にこだわった。かつては演歌歌手の氷川きよしさんや「CHAGE and ASKA」のASKAさんもよく訪れていたという。
カウンター7席のこぢんまりした店内で出される「ラーメン」は、あっさり豚骨スープにチャーシュー2枚、ネギ、キクラゲがトッピングされたものだ。食べログでは「華やかさには欠けますが ラ-メンに必要なものはちゃんと入っている、そんなラ-メンです」などと評されている。
2000年には先代店主の青木英子さんに博多町人文化連盟から「博多町人文化勲章」が贈られた。店内に飾られた感謝状には、
「店内では顔なじみの少年たちと、カウンター越しに交友関係や進学、就職などの相談にも親身に応じ、話のわかるおふくろさん役となって、かつての少年たちから結婚式の案内状が届くこともたびたび、また、どんぶりの下に千円札をしのばせて帰った背広姿の客もいると聞きます」
という言葉が記されていた。
このように地元の人々に愛されてきたが、4月18日に同店を応援するフェイスブックページで閉店が伝えられた。「理由は使っていた製麺所が終了するからだそうです」としているが、店主からの正式な説明はないようだ。
ネットでは店を訪れたことのある人々が悲しみ、
「ショックすぎる、、、!」「これは悲報・・・何度も行った名店です(泣き)」「おいうそだろ…大ショック!!! 残念でたまらない」「学校の帰り道で、学生時代の僕らは『百ラー行こうや』と言っては、何度も何度も食べた。悲しい。」
といったツイートが続出した。