原子力機構の核物質返還で「数百キログラムの核物質を削減」
会見前日の3月24日には、日本原子力研究開発機構(JAEA))が高速炉臨界実験装置(FCA)用に保有していた全ての高濃縮ウランと分離プルトニウムを、米国に返還することで日米が合意したことが発表されている。ホワイトハウスの発表によると「この取り組みで、数百キログラムの核物質が削減できる」という。
日本としては「持ちすぎ」批判をかわす狙いもあるとみられ、確かにこの取り組みを評価する向きもあるようだ、例えばロイター通信によると、米モントレー国際問題研究所のマイルズ・ポンパー氏は、今回の返還合意を「重要なこと」だと表現している。ただ、それでも疑念は消えないようで、ポンパー氏は
「日本はそれでも核兵器に利用可能な分離プルトニウムを9トンも保有しており、さらにその量を増やそうとしている」
とも述べている。