「連絡したいからLINE教えて」
「ごめんガラケーだから…」
こんなやりとりが身に覚えのある人も多いのでは。「そろそろスマホに変えなきゃかな、でも使いこなせなかったらもったいないし、どうしよう」――。
そうした人におすすめなのが、ガラケーと格安SIMカードを入れたスマホの「2台持ち」だ。バッテリーが長持ちするため連絡に不安がない、料金が安いといったガラケーの利点をいかしつつ、LINEやアプリなどスマホならではのサービスも利用できる。
NTTドコモの端末もしくはSIMフリーの端末で利用可能
SIMフリー端末の日本国内での入手が容易になり、MVNO(Mobile Virtual Network Operator=仮想移動体通信事業者)と呼ばれる、独自のサービスを提供する業者がにわかに注目を浴びている。
これらMVNOが提供するSIMカードは「格安SIMカード」と呼ばれ、もっとも安い場合月額1000円を切る低価格で利用可能。また、解約料金なども無いため、大手キャリアの月6000円前後はかかる料金や、「2年縛り」などと比較すると魅力が多くある一方、「通信速度が遅い」「通信容量に制限がある」などとも言われる。
そこで、一体どんなものなのか、実際に試してみた。手に入れたのは、「楽天ブロードバンドLTE」のSIMカードだ。通話はできないデータ通信専用のサービスで、NTTドコモの回線を使用し、月額料金875円からのプランを提供している。
対応するのは、NTTドコモの端末もしくはSIMフリーの端末。スマホ、タブレットやモバイルルーターなど使い道はさまざまだ。
今回は現在使っていないドコモのGALAXY SIIがあったので、それを利用することにした。端末を持っていなくても、SIMフリー端末はグーグルがスマホの「Nexus 5」やタブレットの「Nexus 7」を、アップルがスマホの「iPhone 5s・5c」をいずれも日本国内で正規発売しており、とても入手しやすくなっている。また、信頼のおける専門店などで入手した中古製品を使うこともでき、たとえば12年6月に発売されたドコモのギャラクシーSIIIの白ロムは、ソフマップオンラインで1万5800円~2万6400円程度の値段がついている(7日現在)。
設定はそんなに難しくない。まず届いたSIMカードを端末の専用スロットに挿入。「設定」のモバイルデータ通信の項目からAPN設定を開き、送られてきた書類に従って、パスワードなどを打ち込むと、LTE通信が使えるようになる。詳しい設定方法は公式サイトに書かれているので、わからなければ参考にしてみると良いだろう。