日本経済新聞は2014年2月7日の1面トップで、高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)について、「実用化に向けた目標を白紙に戻す」と報じた。政府が14年2月中にも閣議決定を目指すエネルギー計画で、もんじゅの位置づけを見直すという。
もんじゅは、使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル」の柱とされており、現時点では「実証炉」の前段階の「原型炉」と呼ばれている。2010年8月、原子炉内に部品を落とす事故を起こしてからは運転が再開できていない。
菅義偉官房長官は2月7日朝の会見で、報道について
「新たなエネルギー基本計画は現在検討を進めているところであり、ご指摘の報道のような方向性を決めた事実はまったくない」
と全否定。エネルギー基本計画については
「もんじゅを含め 様々なご意見を踏まえて徹底的に検討を行い、与党ともしっかり調整した上で決定することとしており、政府として責任をもって対応してまいりたい」
と述べた。