菅官房長官「いちいち、経営委員の言動について政府がコメントすることは差し控えたい」
政府は、これらの発言については事実上「ダンマリ」だ。菅義偉官房長官は2014年2月5日朝の会見で、
「その(長谷川氏について報道されている)部分については承知していなかったが、我が国を代表する哲学者、評論家として活躍している。文化にも精通している。そういう中で政府として国会に提出して一部野党の同意もいただいて決定した。それ以上でもそれ以下でもない」
と話し、辞任の必要はないとの見方を示した。
長谷川氏の寄稿が載った文集が発行されたのは政府が人事案を提示する前だ。政府がこの発言を把握した上で人事案を提示していたとすれば、任命責任を問われかねないが、菅長官は、
「いちいち、経営委員の言動について政府がコメントすることは差し控えたい」
とコメントを拒否した。