検索サイト大手の米Googleが、無断転載や内容の薄いウェブコンテンツに対して、ウェブサイトで改めて警告した。アフィリエイト広告による収益を目的に、他サイトのコンテンツをコピーしたり、同じような内容のサイトを量産したりするサイト管理者が後を絶たないからだ。
品質に関するガイドラインを再提示し、サイトを検索できなくするペナルティもあると言っている。
サイトの付加価値が問われる
英語のウェブマスター向け公式ブログに2014年1月27日、「アフィリエイトプログラムと付加価値」という題の記事が掲載された。Googleではこれまでも内容に乏しいもしくは無断転載など、十分な付加価値のないサイトを運営することに対して、ガイドラインなどを通じて警告してきた。
公式ブログによると、多くの動画サイトで最近こうした動きが見られ、特にアダルト業界が当てはまるが、それ以外の業界でも同じだ。これらのサイトでは数百や数千ものサイトと同じ、アフィリエイトプログラムによるコンテンツを掲載しているという。
情報のまとめをメインにしたサイトも増えているが、自分のサイトに付加価値があるかどうかを確かめる質問が紹介されていた。
「オリジナル情報源の代わりに検索結果として表示されても、ユーザーが訪れたくなるほどの大きな付加価値がサイトにある?」
これが「NO」ならばガイドラインに違反している可能性があり、検索結果の質を維持するため、検索エンジンの登録を削除することも含め対応することがあるという。
増え続けるウェブ上のスパムサイトをGoogleはアルゴリズムで自動検出している。アルゴリズムに改良を加える「パンダアップデート」の後には、検索順位が大幅に変動するサイトもある。価値のないコンテンツの検索順位が下がり、反対に「質が高い」と見なされたものは上位に表示される。
アルゴリズムだけでは対処できない分は手動で対策が行われ、質問や解答などを投稿したりする、ヘルプフォーラムでは「ペナルティを受けた」という報告例が少なくない。2013年8月の日本語版公式ブログによると、手動でインデックスから削除されるドメインは2%に達していないものの、アフィリエイトサイトにとっては大打撃だ。