女性アイドルがセクシーさをアピールすることはしばしば批判の対象になる。2013年1月には、AKB48(当時)の河西智美さんが「少年手ブラ写真」を披露し、ファンから「やりすぎ」「これは酷い」と批判され、「児童ポルノ」議論にまで発展した。
韓国にも、昨今「セクシー路線」を追求した女性グループが増えているらしいが、やはり「下品だ!」などと非難を浴びてしまっているようだ。
コンセプトが「19禁セクシー」
2014年1月1日、韓国で「RAINBOW BLAXX(レインボーブラック)」という女性グループが発表された。11年に「A」という曲で日本デビューしたグループ「RAINBOW」の派生ユニットという位置づけだ。
「A」で披露している、Tシャツを脱ぐポーズを取る「おへそダンス」が「セクシーすぎる」として韓国内で放送禁止になる騒ぎを起こしていたが、RAINBOW BLAXXはより過激に「19禁セクシー」をコンセプトにしている。1月20日にアルバム「RB BLAXX」でデビュー、中でも「Cha Cha」という曲を押し出し、ミュージックビデオを制作、イベントでもこの曲を中心に披露している。このパフォーマンスがなかなか大胆なのだ。
YouTubeの公式アカウントで、14年1月19日に公開された動画を見てみると、メンバーは太ももの付け根が見えるほどごく短いショートパンツを身に付け、両手に鞭を持って腰や尻をなまめかしく振るダンスを見せている。中でも、床に座り、左脚はあぐらのように床に付けたまま、右脚を大きく開いていく振り付けはかなりセクシーといえる。
「過激」指摘受け振り付け修正するグループも
ミュージックビデオの動画はおよそ1週間で再生数170万回を超える人気を博しているが、支持する意見ばかりではないようだ。
YouTubeに寄せられたコメントを見てみると、「度が過ぎてる」「曲はいいけど、衣装とビデオがちょっと…」「セクシーダンスとか言ってるけど下品で、全然魅力的じゃない」「最近のアイドルのセクシー路線、本当に見たくない。恥ずかしい」など、韓国語や英語で否定的な声の書き込みが目立つ。
RAINBOW BLAXXだけではなく、K-POPの女性グループは今「セクシー路線」を多く取り入れているらしい。
12年にデビュー以来、若々しさと爽やかさを売りにしてきたアイドルグループ「AOA(エイオーエイ)」は、13年10月に発表した「揺れる」という曲からセクシーコンセプトを打ち上げた。ミュージックビデオでは大胆な開脚を披露し、ヒップラインを強調するカットもある。
11年デビューの「Dal★Shabet(ダルシャーベット)」は、14年から「セクシーカリスマ」を名乗り、「B.B.B」という曲で自身の胸を撫でつけるようなダンスを披露している。
こうしたグループがヒットを飛ばすため、後追いで「セクシー路線」に参入するグループが増えているようだが、良く思わない人も多い。
韓国の芸能情報サイト「mydaily」によると、RAINBOW BLAXX、AOA、Dal★Shabetいずれも、テレビ番組やイベントでは「過激」と指摘された振り付けを修正して披露しているという。