「進撃の巨人」立ち読み不可は「消費者をばかにしてる」 言いがかりにツイッターで批判殺到

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   ある女性がコンビニで、紐で縛られていて漫画雑誌を立ち読みできなかったとして、ツイッターで文句を言ったことが、ネットで批判されて炎上する騒ぎになっている。

   実写映画化も予定されている人気漫画「進撃の巨人」は月刊誌に連載中で、ストーリーをいち早く知りたい読者は月刊誌を購入する必要がある。だが女性は「進撃の巨人」以外は質の低い漫画ばかりだと言い、月刊誌を購入する気にはなれないという。

「5作品くらい面白い連載があったら購入するけど…」

「別冊少年マガジン」ウェブサイト
「別冊少年マガジン」ウェブサイト

   「進撃の巨人」を立ち読みしようと仕事帰りにコンビニに寄った女性は、掲載誌の別冊少年マガジン2月号(2014年1月9日発売)が、紐で縛られているのを見つけた。別のコンビニまでわざわざ行ったが同様で、いつものように立ち読みすることができず悔しがった。

   同誌2月号には、原作版とアニメ版の絵柄で主人公・エレンが描かれた「Wエレン特製クリアファイル」が付録として挟まれ、落下防止のため紐で雑誌ごと縛られていたようだ。これに女性は不満を抱いて、「消費者にサービスするつもりで消費者をガッカリさせるのは本末転倒だよ(-_-;)」とツイッターに書き込んだ。

   他のユーザーから「そもそも買わないのにサービスだけを要求するなんて厚かましいわ」と批判されたが、

「私は、進撃の巨人の単行本はきちんと購入していますから、何も買わずにサービスだけ要求したとは言えないですよ」

と、不思議な理屈で反論した。

   さらに、同誌を購入せずに立ち読みで済ませたい理由を「5作品くらい面白い連載があったら購入するけど…」と述べたうえで、

「面白い作品が少ないのは企業努力の不足が原因なのに、ひもで縛って買わせようとするのは消費者をばかにしてると思う・・・」

と企業側に責任を押し付けた。

   「雑誌を購入してないから消費ではない」という指摘に対しては、自身を「進撃の巨人」級の連載が5作品あれば購入する「潜在的な顧客」だと言い張り、「潜在的な顧客がいるのに、消費に結びつけることが出来ていないのは、企業のミスだと思いますよ」と、買わずに立ち読みする行為を正当化した。

   あまりに堂々と立ち読みさせろと要求する様子に、ネットでは「すごいクレーマーだな」「そんなに読みたきゃ買えよ」「立ち読みできなくて文句いってんの?www」「質の低い漫画って確かにあると思うがここまでくるとあつかましい」などの批判が相次いでいる。

連載のバラ売りを希望する声も

   女性の上記発言は滅茶苦茶な言い分に見えるが、一方で複数作品をまとめたパッケージ売りではなく、連載をバラ売りで欲しいという要望もネットでは少なくない。音楽業界でアルバム単位ではなく楽曲単位での購入を求めるユーザーが増えたのと同じ流れだ。

   実際、経済誌などでは一部の特集だけを抜き出した電子書籍の販売が始まり、売上を伸ばしているほか、アマゾンは「Kindle連載」を2013年10月からスタートした。漫画や小説などの電子書籍をエピソードごとに定期的に自動配信する試み。

   一度タイトルを購入してしまえば、完結するまで利用者は追加購入する必要はなく、連載が終了すると1冊の電子書籍の単行本が完成する。連載が載った雑誌を毎号購入して、さらに単行本を別に買うという負担がなくなった。連載が中止された場合は、全額返金されるシステムとなっている。当面は20タイトル前後を提供する予定という。

姉妹サイト