アイドルグループ「AKB48」の元メンバー、増田有華さん(22)が巻き込まれたストーカー被害がゾッとさせられる、とネットで話題になっている。
盗聴器を仕掛けられたとしか思えないような出来事が次々におこり、ついには部屋に侵入され写真を撮影されただけではなく、その写真を「AKB48」の他のメンバーに送信していたというのだ。犯人は逮捕されたが、なんと「AKB48」メンバー全員のメールアドレスと電話番号を知っていたというのだから驚く。
犯人がすぐ後ろにいるような感じがした
増田さんが出演し体験を語ったのはフジテレビ系情報番組「ノンストップ!」(2014年1月9日放送)。一人暮らしをしていた増田さんはずっとストーカー恐怖に晒されていた。仕事が終わった帰り道に車で後をつけられるようになった。そして、郵便物が予定の日に届かずに、遅れて配達される。しかもこれが頻繁に起こる。さらに「お母さんから手紙が届いたでしょう?」などと質問され、「届いていないよ」と答えると、なぜか数日後に母親から手紙がくる。物を無くしたといった会話をすると、その日のうちに仕事場に無くしたものが届く、といった具合だ。
「たぶん盗聴器が仕掛けられていたのではないか、そう思う」
増田さんはこう想像する。
極めつけは朝に見知らぬ人物から届いたメールだった。タイトルや文章はなく画像だけ。ベッドで寝ていた増田さんがそのメールを開くと、自分の部屋の写真が写っていた。写真を撮影した人物がすぐ後ろにいるような気配まで感じて本当に恐ろしかったが、部屋には自分以外誰もいなかった。
この写真はAKBの他のメンバーにも「増田さんはこんな部屋に住んでいるよ」と送信されていたのだという。
部屋の本棚の奥にしまってあった中学時代の写真の画像もメールでAKBのメンバーに送られてしまった。あるメールには机の上が撮影され、パスポート用に撮影した証明写真が写っていたが、その写真は盗まれてしまった。
どういう方法で自宅に侵入したのかはわからない
自分の部屋の隅々まで物色されたような出来事に、気味が悪くなって引っ越しした。このストーカーは逮捕されたが、AKBメンバー全員のメールアドレスと電話番号を知っていたのだそうだ。増田さんはストーカーがどういう方法で自宅に侵入したのかはわからない、などと話していた。
部屋まで撮影、物色されるとなると、犯人は限られた範囲の人物、知人という可能性もあるが、犯人の具体像については明らかにしなかった。
警察庁の「平成24年中のストーカー事案の認知状況」によれば、平成24年は前年比36.3%増の19920件となり平成12年のストーカー規制法の施行以降の過去最多となった。「ノンストップ!」では、これまでは元恋人や元夫婦といっストーカーが多かったが、このところ増えているのは見ず知らずの人に狙われるという「無差別ストーカー」。例えば、自分を振った恋人に似ているというだけでストーカーになったり、怖がる相手を見てゲーム的に楽しんだりする例もあるという。
番組ではストーカー被害に気が付いたらすぐに専門家に相談するのが正解だとし、民間企業ではボディーガードを請け負ったり、家の周りで不審者を発見すると警報が鳴り警備員が駆け付けるサービスも出てきていると紹介した。