ホリエモンこと堀江貴文さん(41)のツイッターが年明けから連日のように炎上を繰り返している。新幹線に乗っている子供が騒いだ時には舌打ちをしていいし、騒がないように睡眠薬を飲ませたほうがいい、といった発言や、正月に帰省するような習慣は止めたほうがいい、などの発言からだ。
炎上に参加している人たちは、ホリエモンの主張全てに賛同できないわけではないが、常に上から目線で相手をバカにしている態度が鼻につく、と思っていたり、新刊本「ゼロ」などを売るためにわざと過激な発言をする「炎上商法」を仕掛けている、などと反発しているようだ。
「余計なツッコミいれるなカス野郎」と激怒
ホリエモンのツイッターはフォロアーからの質問や意見に返答する形で書いているのが特徴だ。自身が出した本や出演する番組のPRにも積極的だ。そして2014年1月5日にはこんなやり取りがあった。新幹線に乗っていた時に子どもが泣いていて、隣の席の女性がうるせーな、と言いながら舌打ちしていたが、そういう女性は新幹線という公共交通を使わず車で移動すべきだ、というフォロアーからの提案に対しホリエモンは、舌打ちくらいはいいと思うし、口に出すくらいがストレス解消になって丁度良い。
「だから、毒吐いて怒りを終了させる。それでいいじゃん」
また、子供が泣いたり騒いだりすることが分かっているのなら、睡眠薬など薬を使うのもいいと主張した。
フォロアーから睡眠薬を飲ませるなどとんでもない、と返されると、
「あんたみたいなひとがいるから困るんだよね」
「アホだな。思考停止」
と貶した。また、2年ほど子供を育てた経験があるとホリエモンが説明している途中に、「2年じゃ育てたうちに入らんな」と突っ込みを入れられ、
「赤ちゃんの、泣き声対策の話をしてるのに。余計なツッコミいれるなカス野郎」
などと激怒する一幕もあった。
そして翌日の1月6日に「炎上」したのは、先の子供の議論の続きからだった。子供を連れて正月に帰省するときにどうしても新幹線を使わざるを得ない、という意見に対しホリエモンは、
「帰省って仕方ない理由なん?www」
「いや、帰省を必ずしなきゃいけないの?って言ってるの」
と話題を変えた。
賢いホリエモンは「炎上商法」を仕掛けていた?
正月に帰省するのは常識に囚われてるケースが殆どであり、有給休暇を取って別の時期に帰省してもいいはずだ。
「別に正月にいかなくてもいいんじゃね?って話。 親が上京したっていいわけだし」
と返答した。フォロアーが盆や正月は田舎で親が待っているし、帰省しなければその後の人間関係に支障が生じる場合もある、と反論すると、
「そういうのもうやめたら?って話」
と切り捨てた。
これに対しネットでは、
「家族みんなが一緒に集まれるのが正月休みしかないし、そういうのを昔から楽しみにしてるんだよ。親が上京だと?歳よりにムチうってどうすんだよ」
「帰省ぐらい好きにさせてやれよ。なんで噛み付く必要あるんだよ」
「こいつはほとんどが正論じゃなく屁理屈だよな」
などと批判が噴出した。
実はネットでホリエモンの主張が全て否定されているわけではなく、賛同の声もそれなりにある。しかし怒りを覚えた人たちがホリエモンのツイッターを炎上させている理由は、
「こいついつも上から目線だ」「なんでいっつも偉そうなの?」「ライブドアの頃からの、というか元からの人間性。 相手を否定してちょっと違った事を(上から)押し付け、優位に立とうとする、立ったと思い込むタイプ」
といった、感情を逆なでされることが嫌だと考えている人が多いせいのようだ。また、ホリエモンのツイッターには新刊の単行本「ゼロ」の写真が壁紙になっていて、ツイッター内でも相当な宣伝をしている。そのため、ホリエモンは賢くしたたかだと考えている人たちは、商売を始めるときに注目される方法を知っているため、一連の過激な発言も「炎上商法」を仕掛けている臭いがする、と考えている。