コミケで偽の1万円札が出回ったと大騒ぎに 「見分け方は簡単、ホログラムがありません」

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   東京ビッグサイトで2013年12月29日から31日まで開催されている世界最大級の同人誌即売会「コミックマーケット85」だが、その初日の29日に「コミケで偽札が出回っている」などといった情報がツイッターに出て騒ぎになっている。

   「拡散希望」などと記されたツイートには2枚の1万円札の写真がアップされていて、そのうちの1枚は偽札で、偽札の見分け方はホログラムがないこと、などと説明しているが、ネットでは「それは偽札ではなく旧札だろ?」などといった反応も見られる。昨年は偽の500円玉が見つかったなどと騒ぎになったが、それは旧500円玉だった。

「コミケすごいなー偽札出回ってるとか怖い」

「ツイッター」アップされた1万円札。本当に偽札?
「ツイッター」アップされた1万円札。本当に偽札?
「【拡散希望】偽札確認しましょう。千円冊以外に一万円冊ででも出ました!見分け方は簡単、ホログラムがありません」

といったツイートが13年12月29日の朝に出ると、実際にこの情報が拡散し、

「コミケに偽札が出回ってるらしい」「コミケすごいなー偽札出回ってるとか怖い」

などとツイッターで大騒ぎになり、偽札が出た販売ブースは警察の事情聴取を受けなければならないから運営に支障が出る、などといった心配の声も上がった。

   ツイッターにアップされた写真を見ると、確かに2枚のうち1枚には紙幣の右下に楕円形のホログラムが付いていない。ただしこれも本物の1万円札のようにも見える。

   実は1万円札は04年11月1日に偽造防止などの理由から新紙幣が発行された。肖像は福沢諭吉のままだが、見る角度によって模様が変わるホログラムを付けたり、模様の一部変更、新たなすかしなどを入れた。旧札は今でも出回っていてもちろん使用できる。ネット上ではコミケに偽札が出たとの情報だけでなく、偽札としてアップされた写真は旧札に間違いない、という情報が交錯した。そして、

「旧札を見たこと無い世代がコミケに参加する時代になったと思うと、時の流れを感じずには居られないね」
「それ単なる旧札だからねー。誤報か釣りかは知らんけど、そっちのほうが危険なのでお気をつけあれ」

などと感想を述べる人もいる。

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