女性のかわいい口元の代名詞だった「アヒル口」に続く新勢力がじわじわと注目を集めているらしい。
その名も「カッパ口」。あの頭に皿を乗せた妖怪「河童」にちなんで付けられた名前だ。上くちびるを下くちびるにかぶせ、くちびるを少し内側に隠したようなV字の口を指すという。
アヒル口は「あざとい」「ぶりっ子」イメージ
口角がきゅっと上がり、口先を少し突き出したような「アヒル口」は、今や認知科学で魅力を読み解く本が登場するほど「かわいくセクシー」な口元として広く定着している。モデルのまつゆうこと、松丸祐子さんが火付け役となり、2010年ごろから爆発的ブームになったと言われているが、一般的には98年にデビューした歌手・鈴木亜美さんをはじめ、モデルの田中美保さん、女優の広末涼子さんらが「元祖」として知られている。
ブームを受け、もともとアヒル口だった女性以外も、意図的に作ることを「覚え」、写真を撮る際やここぞという時に即席のアヒル口を作り出すようになった。その場合、いかに自然にできるかが重要になるのだが、やりすぎてしまう例も少なくないようで、現在では「あざとい」「ぶりっ子」の文脈で語られることもしばしばある。