2012年「ミス・インターナショナル」世界大会で日本人初優勝した吉松育美さん(26)に、思わぬ援軍が現れた。安倍晋三首相の妻・昭恵さん(51)だ。
吉松さんは芸能事務所役員からのストーカー被害を訴え、2度にわたって会見を開いたが、背景に吉松さんにストーカー行為を行ったとされる芸能事務所役員と吉松さんをマネジメントしている米国人男性との間の金銭トラブルがあるせいか、大手メディアではほとんど報じられなかった。
吉松さんは2013年12月25日、昭恵さんとの面会をブログで報告した。やり取りの中で昭恵さんの「全面支援」をとりつけたといい、「今日は特別なクリスマスでした」と語っている。
「すべての女性のために力を合わせる」
吉松さんは12月13日に東京地裁の司法記者クラブで、16日に東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見を行ったが、そのどちらも大手メディアではほとんど報じられなかった。吉松さんは17日の世界大会で、今年のミスへ王冠を手渡すことになっていたが、姿を見せなかった。会見では主催者から出席自粛を求められたためだと話していた。
この吉松さん不在の世界大会で、審査員を務めたのが昭恵さんだった。昭恵さんが大会の報告をフェイスブックに載せたところ、周囲から吉松さんの現状について情報が集まった。すぐさま、
「昨年の吉松さんの件は知りませんでした。何があったのか真実を確認したいと思います」
と関心を示し、19日には、
「様々な情報をありがとうございます。然るべき対応をしたいと思っています。もう少しお待ち下さい」
と話していた。この「然るべき対応」が今回の面会につながったと思われる。
面会で吉松さんは昭恵さんに一連の経緯を説明し、ブログで「今回のことを受けて、昭恵夫人もおかしいと思う点は多くあるようで、全面協力すると言って頂けました」と報告している。昭恵さんが女性問題に積極的に取り組んでいることもあり、「様々な視点からこの問題を見て頂けると思います」と語っている。
また昭恵さんはフェイスブックで、
「マスコミの皆さん、特定秘密保護法の批判をするのなら、彼女のことをきちんと報道して下さい。全ての女性のために吉松さんと力を合わせていきたいと思います」
と語り、安倍政権が推し進めていた特定秘密保護法を批判するなら、吉松さんの窮状を報じてほしいと訴えている。