安倍晋三首相は2013年12月26日、東京・九段北の靖国神社を参拝した。安倍首相が首相在任時に靖国神社を参拝するのは第1次安倍内閣を含めて初めてで、第1次内閣で参拝しなかったことを「痛恨の極み」と述べていた。現職の首相が参拝するのは06年8月15日の小泉純一郎氏以来7年ぶり。
安倍首相は11時30分過ぎにモーニング姿で靖国神社に到着。本殿で一礼し、20分程度で参拝を終えた。12月26日は、第2次安倍政権が発足して1年の節目にあたる。
安倍首相は参拝後に囲み取材に応じ、
「日本のために、尊い命を犠牲にされたご英霊に対し尊崇の念を表し、御霊安かれなれと手をあわせてきた」
と述べた。
さらに、戦争や事変の犠牲になったが靖国神社に合祀されない国内、及び諸外国の人々を慰霊するために境内に設けられた「鎮霊社」(ちんれいしゃ)にも参拝。
「すべての戦争において命を落とした人のために手を会わせてご冥福を祈り、二度と再び戦争の惨禍で人々が苦しむことがないように不戦の誓いをした」
と説明した。中韓首脳に対しては「ぜひ、この気持ちを直接説明したい」と述べ、引き続き首脳会談を呼びかけた。