ニホンモニターが毎年集計を行っている「2013タレントCM起用社数ランキング」が、2013年12月10日に発表され、女性タレント部門では女優の武井咲さん(19)が1位に輝いた。
前年1位の元AKB48・篠田麻里子さん、板野友美さんが首位の座から陥落したことになるが、残念な結果となったのはこの2人だけではない。20人ほどのランキングの中で、AKB48メンバーの人数と起用社数が明らかに減ってしまっているのだ。
島崎遥香が現役メンバー最多の11社
ランキングは13年1月1日から11月30日まで、東京地区地上波民放5局で放送されたテレビCMに出演している男女タレントの起用社数を集計したものだ。グループに所属しているタレントは、グループでの起用と個人での起用を合算した。番組宣伝や本人出演のCD・DVD・ゲーム(ソーシャル含む)・楽曲配信・映画CM・プロモーションビデオ出演での露出などは除外している。
男性1位は前年に続いてプロゴルファーの石川遼さんの12社で、俳優の向井理さんの11社、SMAPの木村拓哉さん、嵐の櫻井翔さんの10社と続いた。
武井咲さんは17社と男女総合でもトップの強さを見せ、2位に15社の篠田麻里子さん、3位に14社のタレント・ローラさんが付けた。
AKB48の現役メンバーは島崎遥香さんの11社(グループ8社、個人3社)が最高で、柏木由紀さん(グループ8社、個人2社)、小嶋陽菜さん(グループ5社、個人5社)の10社、大島優子さんの9社(グループ6社、個人3社)と続いた。
14社減ったのに対し増えたのは2社のみ
AKBメンバーは数字だけ見るとやはり多く出演しているのだが、気になるのは前年からの減少量だ。
12年はAKB現役だった板野さん、篠田さんが20社と最多で、男女総合でも首位に輝いた。2位も18社の高橋みなみさん、小嶋さんとHKT48の指原莉乃さんが16社、大島さんと柏木さんが15社、渡辺麻友さんが14社、横山由依さんが13社と、人数も起用社数も多かった。
2年連続でランクインしている小嶋さん、大島さん、柏木さんで見ると、それぞれ12年はグループ12社・個人4社、グループ13社・個人2社、グループ15社・個人0社だった。個人では少し増えているのだが、グループとしての起用社数がかなり減っているのがわかる。
12年、13年のランキングを見ると、12年をもって契約終了やキャンペーンの不実施となった企業は、「カゴメ」「家庭教師のトライ」「グーグル」「セブン-イレブン・ジャパン」「はるやま商事」など14社ある。一方、13年新たに増えた企業は「ハウス食品」「ユーキャン」の2社にとどまっているのだ。
明らかな減少に、ネット上ではAKBファンが「来年はもっと減りそう」などと危惧する声を上げている。一方、「ここから下降しなければこれくらいでちょうどいい」と楽観視する意見や、「今までは篠田、板野、小嶋で終わっていたのが、ぱるる(島崎さん)のお陰で後輩にも繋がる」と島崎さんの奮闘を評価する向きもある。