「サンフレッチェは、優勝されるとスタジアム問題が土俵際に追い込まれるので、2位でいい」。広島市の松井一實市長が広島写真記者クラブの懇親会でこんな発言をしたと、サンフレッチェ広島の広報部長がフェイスブックで怒りを告白したことが波紋を呼んでいる。
「皆様へ」と題し、森脇豊一郎広報部長は2013年12月3日夜、いきなり告白を始めた。
「優勝されるとスタジアム問題が土俵際に追い込まれる」
そのフェイスブックによると、森脇氏はこの日、マスコミのカメラマンら50人以上が集まる懇親会に参加した。松井一實市長は、来賓として出席し、その場のスピーチではっきりとこう言ったというのだ。
「カープはCS進出に満足せず優勝してください。サンフレッチェは、優勝されるとスタジアム問題が土俵際に追い込まれるので、2位でいい」
この発言について、森脇氏は、「たとえ思っていても公の場で発言するのは明らかにおかしい」と疑問を投げかけた。サンフレッチェのチームやサポーターは、優勝を目指して一丸で戦っているとして、「ホームタウンの長である松井市長は、サンフレッチェの優勝を願っておりません」とも批判した。そして、「松井市長の発言を目の前で聞いて、屈辱。怒りで腸が煮え繰り返ると同時に、悲しくて涙が出そうになりました」と結んでいる。
フェイスブックで告白したことについて、「事実であり、恐らく報道されることはありませんので、シェア、拡散いただき周知ご協力お願いいたします」としている。
これに対し、広島市の広報課長は、取材に対し、自らもその場におり、松井市長が懇親会でそうした発言を一部でしたのは事実だと認めた。